研究課題/領域番号 |
19K12697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 秀幸 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (30332589)
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研究分担者 |
高木 聡一郎 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (80775437)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 社会会計表 / 経済復興 / DSGE / 災害復興 / people as sensors / ソーシャル・メディア / 社会情報 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、災害からの経済的復興の状況をリアルタイムに把握し、その情報に基づき、その後の経済復興の動態的な推計を行うための手法の提示を目指す。具体的には、人々のコミュニケーションをセンサーとして復興状況をリアルタイムで把握するとともに、複数のシナリオによる将来の復興状況を予測することが可能かどうかに焦点をあてる。(1)災害時のソーシャル・メディア上の人々のコミュニケーションをセンサーとして捉える研究と(2)災害からの経済復興のマクロ経済的観点からの推計に関する研究の2つの研究をそれぞれ発展させ、かつ、融合することを目指す。
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研究実績の概要 |
今年度は、災害からの経済復興推計に必要な社会会計表(Social Accounting Matrix, SAM)を検討することを目的として研究を進めた。本研究題目では、災害からの経済復興のマクロ経済的観点からの推計に関する研究を進めることになるが、その中の一つの手法として、Computable General Equilibriumモデルに基づく推計を検討しており、研究分担者を中心に昨年度に一定の成果を上げていた。災害復興推計に関するモデルとしては、Rose(2004)が提案した手法に基づく研究が近年展開されているが、推計の基となるデータがタイムラグのある政府統計の利用にとどまることが多い。これに対して、本研究題目ではリアルタイムに復興状況を把握した上で、その情報に基づいた推計を目指すところに特徴を有している。Computable General Equilibriumモデルに基づく推計に当たっては、対象となる地域の社会会計表が必要となると考えて研究を進めたが、リアルタイムに把握可能な情報を社会会計表にいかに反映するかの検討が必要になる。このため、こうした特徴をもつ経済復興推計に有用な社会会計表の提案を目指して研究を進めることとしていた。しかしながら、2019年7月以降に研究代表者の体調不良のために進めることができなかった。研究代表者が2020年6月に病気休職から復職した後に、まずは社会会計表に関する文献研究を中心に研究を再開した。しかしながら、復職以降も必ずしも体調が整わず、また、研究分担者を含めて外部との連絡が極めて困難な状況が続き、十分に研究を進めることができず、学会報告等での成果を出すまでにはいたらなかった。
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