研究課題/領域番号 |
19K12709
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
|
研究機関 | 仙台高等専門学校 |
研究代表者 |
谷垣 美保 仙台高等専門学校, 総合工学科, 准教授 (70369982)
|
研究分担者 |
徳竹 亜紀子 仙台高等専門学校, 総合工学科, 准教授 (70552488)
北島 宏之 仙台高等専門学校, 総合工学科, 教授 (70311553)
中山 まどか 北海道大学, 電子科学研究所, 博士研究員 (20721989)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
|
キーワード | 算額 / 和算 / 赤外線撮影 / 翻刻 / 流派 / オープンマップ / データベース / 南東北 / 仙台藩 / 現地調査 / 宮城県 / 文化遺産 / 地理情報 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、算額に関して可能な限り新しい調査結果や研究成果を、歴史研究者や和算研究会の協力を得て収集し、その情報をもとにオープンマップを作成する。劣化算額のうち判読の必要性が高いものを分析して視覚化し、これも情報に加える。作成したマップを利用し、各自が得意な分野・興味がある分野の研究を進め、研究成果を追加してさらにマップを充実させていく。以上により、算額情報の共有と発信ができるシステムを提供する。
|
研究成果の概要 |
令和4年度の「全国和算研究大会」において、算額の現所在や奉納寺社、奉納者や奉納年月日、流派や額のサイズ、掲載文献等のデータを多数の人が入力できる「算額オープンマップデータベース」を提案し、データ入力フォームや、宮城県に現存する算額のデータをすべて入力したマップを実演して示すことができ高評価を得た。現存算額のデータを収集する過程で、いくつもの算額を現地調査し、本科研費で購入した文化財用赤外線カメラで撮影し記録に残した。調査した算額の写真や翻刻、和算的解法や判読不能な部分の推定、算額の様式や奉納者の背景、算題のもとになった和算書の推定といった研究成果を仙台高専の紀要や和算研究会等で毎年度発表した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
算額は行方不明になる物もあれば新しく見つかる物もあり、そうした更新情報をタイムラグなく入手することは困難であったが、我々が制作した「算額オープンマップデータベース」によって、全国の算額に関する最新データを和算研究者の間で共有することが可能になる。これにより和算研究者が協力し、劣化が進むなど緊急度の高い算額から計画的に調査を行うことが容易になる。調査のために算額の所有者・管理者や教育委員会等に協力を求める際も情報が視覚的にわかりやすいデータベースは有効である。我々が写真や翻刻を発表している仙台高専紀要はwebで誰もが閲覧利用できるが、データベースはそうしたオープンリソースへの窓口として機能する。
|