研究課題/領域番号 |
19K12711
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
伊藤 希 筑波大学, 生命環境系, 講師 (90251016)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 生物多様性情報 / オントロジー / 可視化 / 不整合検出 / 並列表示 / GBIF / SDGs / データマイニング |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な開発目標(SDGs)のゴールに含まれる生物多様性の保全には,どこにどの様な生物が生息しているのかという生物多様性の把握が不可欠であり,地球規模多様性情報機構(GBIF)がその基本となる生物多様性情報を広く公開している.「どの様な生物」かという情報は生物種や属といった生物分類群に基づいて扱われるが,この分類群概念自体が生物多様性に関する知見の蓄積につれ変化してきている.そこで,生物多様性情報を適切に扱うために,知見の蓄積に伴なう分類群概念の変化を念頭に処理を行なうシステムが必要となる.本研究ではそうしたシステムを構築するための技術を開発する.
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研究成果の概要 |
インターネット上に散在する様々な知識を集合知として活用する技術の一つに「オントロジー」がある.情報学でいう「オントロジー」とは,ある分野での用語をその用語があらわす概念に基づいて体系的に整理したものである.概念やその体系は,用語の利用者により異なり,また時代に応じ変化してゆくものであり,この結果として生ずる複数の「オントロジー」を比較する手法が集合知の活用には必要である.本研究では「オントロジー」間の比較検討を目的とした視覚化技術として,個々の概念は似通っているが体系が大きく異なる場合を扱う手法を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物多様性が急速に失われつつあると言われる一方で,生物多様性の評価に必要な情報は長らく専門家だけのものであった.地球規模生物多様性情報機構 (GBIF) による生物分類情報の集積と公開により生物多様性データへのアクセスは一般に開放されたが,その集積期間はリンネ以降260年に及び,市民が利用するには整合性のとれた要約を提示する必要がある.本研究で開発された手法はそうした提示にを支援し,ひいては市民レベルでの生物多様性評価とその保護活動へと道を開くものである.
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