研究課題/領域番号 |
19K12712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
杉山 岳弘 静岡大学, 情報学部, 教授 (70293595)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 無形民俗文化財 / マルチモーダル・データベース / 収蔵品データベース / グラフ型データベース / メタデータ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、博物館における収蔵品データベースとして、これまで分散して扱われてきた有形と無形の文化財情報を、有機的に結合した新しいデータベースとして構築し、博物館ガイド・観光利用・生涯学習など幅広く活用できるようにすることを目的とする。研究の要点は、以下の3点である。 1.地域の多彩な文化財を有効に活用できるよう、有形・無形の文化財の持つ豊富な情報を収集および分析 2.ストーリーを持った知識として継承できるように、それらの豊かな情報を有機的に構造化して結合 3.文化財の持つ深い知識体系を構造的に保存できるように、人間による可読性とコンピュータ処理性を備え持つマルチモーダル・データベースを構築
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研究実績の概要 |
これまでに明らかにしてきた無形民俗文化財「祭り」を構成する体系化に必要な要素と、対話分析によって得られたシナリオ・モデルを、汎用的なメタ情報で結びつける方法を検討しプロトタイプシステムを実装した。 具体的には、以下の通りである。 1.昨年度に引き続き新型コロナのため祭事の追加調査はできなかったため、文献調査を行い「祭り」を構成する体系的な要素を整理した。また、過去に調査した「西浦田楽」について音楽的な考察を整理した。 2.ここ3年間遅延していた、無形民俗文化財の「継承」を目的としたストーリーを持った知識構造のシナリオ・モデル設計を行い、1で明らかにした祭りの体系的な要素に汎用的なメタ情報でもって結合していく方法を実装した。具体的には、映像を中心とした映像アーカイブと文献を中心とした文献アーカイブを構築し、これらを関連のある情報同士を有機的に結合して実現した。 3.文化財の持つ深い知識体系を構造的に保存できるようにし、なおかつ、人間の可読性とコンピュータの処理性を備え持つマルチモーダル・データベースを構築する手法を検討し、マルチモーダル・データベースシステムの構築を行った。1と2で実装・検証した知識構造に対して、グラフ型のデータベースに拡張して、知識体系を構造的に記述し、保存できるようにし、祭りの体系的なモデルと継承を目的とし、実装レベルまでに落とし込み、実際にマルチモーダル・データベースを構築し、プロトタイプシステムを構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ禍のため予定していた追加の調査ができなかったことと、調査の代わりに追加の資料収集とシステム構築を行ったため、データベースへの入力まであまり進まず、やや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに明らかにしてきた無形民俗文化財「祭り」を構成する体系化に必要な要素と、対話分析によって得られたシナリオ・モデルを、汎用的なメタ情報で結びつける方法を実装したプロトタイプシステムを評価する。さらに、有形の文化財情報と無形の文化財情報を記述したグラフ型のデータベースにより、マルチモーダル・データベースの構築を実際のお祭りを対象に進めていく。具体的には、以下の通りである。 1.昨年度できなかった祭事を追加調査して、有形・無形の文化財の持つ豊富な情報を収集および分析し、「祭り」を構成する体系的な要素を整理・追加していく。 2.本年度は1で明らかにした祭りの体系的な要素に汎用的なメタ情報でもって結合していく方法を実装したプロトタイプシステムにデータを入力して検証する。 3.引き続き、文化財の持つ深い知識体系を構造的に保存できるようにし、なおかつ、人間の可読性とコンピュータの処理性を備え持つマルチモーダル・データベースを設計・構築する。マークダウン形式の考えを導入し、さらに人間の可読性を高める設計と実装を行う。また、実際のお祭りを対象にデータを入力し、検証を行う。
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