研究課題/領域番号 |
19K12713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
長澤 多代 三重大学, 情報教育・研究機構, 准教授 (30346944)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 情報リテラシー教育 / 大学図書館 / 教職協働 / 教員と図書館員の連携 / 情報共有 / 社会ネットワーク / アアルト大学 / フィンランド / ケーススタディ / 情報リテラシー / ケース・スタディ / 大学統合 / 大学図書館の学習・教育支援機能 / 大学教育における教員と図書館員の連携 / 専門職連携 / 高等教育開発 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,日本の大学では,アクティブラーニングへの転換を中軸とした大規模な教育改革を進めている。その中で,大学図書館では,アクティブラーニング型授業の基盤となるように,教員と連携して情報リテラシー教育を授業計画に組み入れるなど,情報リテラシー教育を大学教育の中で効果的に展開する方法や教員との連携のあり方を模索している。 本研究では,フィンランドのアアルト大学のケース・スタディをもとに,大学教育において学生の情報リテラシーを育成・向上させるための教員と図書館員による連携構築の実態を明らかにすることによって,大学教育における効果的な情報リテラシー教育のあり方を検討するためのベンチマークを得る。
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研究成果の概要 |
本研究では,フィンランドのアアルト大学のケーススタディをもとに,2018年の図書館組織の再編後に教員と図書館員が情報リテラシー教育のためにどのように連携しているのかを情報共有と社会ネットワークの観点から解明した。具体的には,(1)教員と図書館員は,各学部や研究科の専門職員やオンライン上のシステムを介して間接的につながり,主に事務的な情報を共有していること,(2)図書館員は情報リテラシー教育を自らの専門知識と経験をもとに実施していること,(3)組織再編によって図書館員は図書館外の多様な専門職員とのつながりを持つようになったが,教員との直接的なつながりはほとんど持たないこと,である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大学教育における情報リテラシー教育のための教員と図書館員の連携に関する図書館情報学の既往研究では,情報共有の観点から説明する研究がいくらか確認できるものの,これと社会ネットワークを組み合わせて説明した研究はほとんど確認できない。情報共有と社会ネットワークを組み合わせた観点から情報リテラシー教育のための教員と図書館員の連携の仕組みを解明した点が,図書館情報学分野における本研究の学術的意義となる。
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