研究課題/領域番号 |
19K12772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 (2020-2022) 東北大学 (2019) |
研究代表者 |
井上 雄介 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80611079)
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研究分担者 |
早川 正樹 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30516729)
深谷 碧 東北文化学園大学, 工学部, 助教 (20826060)
山田 昭博 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (40781448)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | VWF / 出血合併症 / ECMO / PCPS / LVAD / 遠心ポンプ / ADAMTS13 / 出血 / 機械循環 / 補助人工心臓 / 血栓 / せん断 / 血液ポンプ / 模擬循環回路 / 人工心臓 / 流体解析 |
研究開始時の研究の概要 |
補助人工心臓を数年間適用すると正しい抗凝固療法下でも出血合併症が生じる。その主因は後天性von Willebrand 症候群(AVWS)と考えられており、血液ポンプの回転駆動よって発生した高せん断によりvon Willebrand因子(VWF)が過剰に切断され、出血に至る。我々はVWFの切断を抑制し、出血を生じさせない薬剤の開発を進めているが、適切な薬剤濃度などの治療法と評価方法は確立されておらず、臨床ステージに進むにあたって取り組むべき急務の課題となっている。そこで本研究では、血液ポンプの長期使用時の合併症に対する治療法の開発とその作用機序の解明を目的として研究を行う。
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研究成果の概要 |
補助人工心臓を数年間適用すると出血合併症が生じることがある原因は後天性von Willebrand 症候群(AVWS)と考えられている。血液ポンプの高せん断によりvon Willebrand因子(VWF)が過剰に切断され、出血に至ると考えられている。本研究ではその出血合併症の作用機序の解明を目的として研究を行った。外乱を極限まで抑えた評価系を構築し、補助循環装置にヒトの新鮮血を環流させ、AVWSをin vitroで再現した。次に薬剤効果を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗凝固が正しく管理されているにもかかわらず機械循環の使用例において数年以上の長期使用においては原因不明の出血が生じることがあり、問題視されてきた。その主因は後天性von Willebrand 症候群(AVWS)と考えられており、血液ポンプの回転駆動よって発生した高せん断によりvon Willebrand因子(VWF)が過剰に切断され、出血に至る。我々はVWFの切断を抑制し、出血を生じさせない薬剤の開発のために、外乱が最も少ない試験系を構築することに成功した。本試験系によって得られた知見を元に生体によって評価しAVWS治療薬剤開発のための大きな成果を得た。
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