研究課題/領域番号 |
19K12794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
片岡 健 岡山理科大学, 理学部, 教授 (10293317)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 皮膚 / ケラチノサイト / 線維芽細胞 / スフェロイド / 付属器 / 毛嚢 / 組織形成 / 再生 / 異種動物 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は異種動物細胞を用いたハイブリッド皮膚組織形成システムを開発し、細胞間クロスト ークを解明することを目的としている。まずマウス・ニワトリそれぞれの胎児皮膚を用いたハイブリッド 組織形成システムを開発し、in vivo/in vitro条件で毛嚢・羽毛の形成を誘導する上皮―間葉クロ ストークを解明する。さらに純化したマウス・ニワトリ付属器幹細胞のハイブリッド皮膚組織内での分化 能を指標に、付属器幹細胞とそのニッチ間のクロストークを検討する。
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研究成果の概要 |
本研究課題の研究期間前半で方法を確立したマウス妊娠16日目の単一表皮細胞と単一真皮細胞を用いて形成したスフェロイドを、人工皮膚として豚由来のコラーゲンスポンジ基材に播種して培養を行った。この基材に事前にヒト正常線維芽細胞を播種しておくとスフェロイドの定着率は向上した。一方で、ニワトリの表皮細胞及び真皮細胞の分離・回収とスフェロイド作製には成功したものの、ヌードマウスに移植しても羽毛や鱗などの形成は認めなかった。最終的に目的としていたマウス細胞とニワトリ細胞の混合培養を実施してみたが、これについても動物種が合致した組み合わせと合致しなかった組み合わせで細胞生物学的な差を認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに研究代表者が開発したin vivoマウス皮膚形成モデルを発展させて、in vitroで複数種の細胞を混合して凝集塊すなわちスフェロイドを形成する評価モデルを開発した。このモデルを用いたマウス皮膚細胞とニワトリ皮膚細胞の混合培養では残念がら期待された結果には至らなかったが、評価モデルの開発は研究領域において有用性が高い。
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