研究課題/領域番号 |
19K12797
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
細山 勝寛 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (70837046)
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研究分担者 |
齋木 佳克 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)
鈴木 佑輔 東北大学, 医学系研究科, 助教 (70791698)
熊谷 紀一郎 東北大学, 大学病院, 講師 (80396564)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ステント治療 / 再生医療 / 大血管外科 / 血管内治療 / Muse細胞 / 細胞治療 |
研究開始時の研究の概要 |
血管疾患では冠動脈病変や末梢動脈疾患,大動脈瘤に対して血管内ステント治療が行われるが,血栓塞栓症やステント内再狭窄などその治療効果においては改善の余地が残されている.使用されるステントの種類はそれぞれだが,共通する治療戦略的課題は“標的病変の良好な組織修復”である.本研究においてはステント治療とMuse細胞(Multilineage-differentiating stress enduring cells)を組み合わせることで,ステント内腔の速やかな内皮化を実現し,その組織修復効果と抗炎症作用から慢性的な血管壁損傷に起因する血栓症やステント再狭窄などの合併症を改善することを目的とした.
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研究成果の概要 |
血管内治療後の再狭窄や閉塞、枝分かれした血管閉塞等の慢性期合併症に対し、組織修復能を有するMuse細胞を組み合わせることで、ステント骨格表面の内皮化を実現することを目的とした。 冠動脈ステント、及び多層性血流モデュレーター(MFM)による治療改良を目的とした実験に取り組んだ。MFMは動脈瘤内からの分枝を開存させたまま維持できる特性があるが、抗血栓療法が必要がある。その弊害を改善するための研究を行った。小動物用MFMを準備し、MFM動物モデル作製を施行した。次にS1PアゴニストによるMFMステントのコーティングを試みた。まずは間葉系幹細胞を投与し、評価を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心血管疾患罹患患者の増加に伴い、冠動脈疾患や大動脈疾患に対するステント治療も増加の一途を辿っている。慢性期における冠動脈ステント狭窄や閉塞、分枝付き胸部・腹部ステントグラフトの分枝閉塞は遠隔期の致命的な合併症である。自己複製能、三胚葉性の分化能などを有するMuse細胞は、閉塞しつつあるステント骨格表面の内皮化を促し、慢性的な血管壁損傷に起因する血栓症やステント再狭窄を改善することが期待される。
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