研究課題/領域番号 |
19K12800
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
和久 友則 京都工芸繊維大学, 分子化学系, 准教授 (30548699)
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研究分担者 |
小堀 哲生 京都工芸繊維大学, 分子化学系, 教授 (00397605)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ドラッグデリバリーシステム / 自己組織化 / ペプチド / ナノ材料 / ナノファイバー / 超分子重合 / 超分子ポリマー / 超分子 / ナノテクノロジー |
研究開始時の研究の概要 |
がんや免疫疾患などの難治疾患の治療に有効な蛋白質医薬が注目を集めている。しかしながら、蛋白質医薬を細胞の中(細胞質)に到達させることが困難であるため、これがネックとなり蛋白質医薬の普及には至っていない。研究代表者は、ニードル形状のペプチドナノ集合体を、電場駆動でまさに針のように細胞膜透過させることができれば、これをキャリアに用いることでタンパク質医薬を細胞質に直接送達することができるのではないかと考えた。本研究では、電場駆動型の細胞膜透過性ペプチドナノニードルを、ペプチドの自己集合を精密に制御することで作製するとともに、コンセプトの実証をin vitroとin vivoで行う。
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研究成果の概要 |
タンパク質医薬の細胞質内導入を実現するためのキャリアの開発をねらいとして、その作製に必要な要素技術として、マルチブロック構造を有するペプチドナノファイバーの作製技術を開発した。組成の異なるシードとモノマーの組み合わせであっても、線維形成配列が共通していれば、シードからの線維伸長が可能であり、異種セグメントから成るマルチブロック構造をもつナノファイバーを作製できることがわかった。また、それぞれのセグメントの長さも自在に制御できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したマルチブロック構造を有するペプチドナノファイバーの作製技術は、従来の高分子ミセルなどの球状キャリアとは異なる機能を有する新たなドラッグデリバリーキャリアの開発に役立つと期待される。
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