研究課題/領域番号 |
19K12804
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
伊勢 裕彦 九州大学, 先導物質化学研究所, 准教授 (10324253)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 線維症 / ビメンチン / デスミン / 糖鎖高分子 / O-GlcNAc化タンパク質 / 線維化 / 糖鎖 / N-アセチルグルコサミン / 肝線維化 / コラーゲン / αSMA / 慢性炎症疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、組織線維症における細胞骨格分子Type3中間径フィラメントの細胞表面への出現とGlcNAc結合活性に着目し、その新たな病態機構の解明を目指すことである。そして、Type3中間径フィラメントに結合するGlcNAc糖鎖高分子を用いて、疾患部位のType3中間径フィラメントの標的化から組織線維化の生体イメージングシステム及び薬物送達システムの開発を目指すことである。
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研究成果の概要 |
本研究では、様々な組織線維症の原因となる筋線維芽細胞や活性化星細胞を標的化し、線維化組織の診断技術と線維化改善の治療戦略の開発を試みた。その結果、O-GlcNAc化タンパク質のGlcNAc構造を模倣したGlcNAc糖鎖高分子によって、線維化改善のためのオリゴヌクレオチドを送達する遺伝子送達システムの開発と筋線維芽細胞や活性化星細胞に対する抗線維化活性の誘導、活性化星細胞のイメージングに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織線維症は、非常に重篤な疾患であるが有効な薬が一剤もなく、その治療法もない。組織線維症の本質的な治療は、線維化組織に増勢する筋線維芽細胞や活性化星細胞の標的化による活性化の抑制である。これまでに申請者は、死細胞デブリスに含まれるO-GlcNAc化タンパク質やこのタンパク質を模倣したGlcNAc糖鎖高分子が、筋線維芽細胞や活性化星細胞の細胞表面ビメンチンに結合して、選択的に結合して抗線維化効果を引き出すことを見出した。これらの結果は、線維化への本質的な治療戦略の構築において重要な知見となる。
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