研究課題/領域番号 |
19K12817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中口 俊哉 千葉大学, フロンティア医工学センター, 教授 (20361412)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 舌診断支援 / 分光計測 / 形状計測 / 舌診断 / 時間相関イメージング / 分光画像 |
研究開始時の研究の概要 |
舌粘膜の色・形は消化器系を主とする生体の状態変化を顕著に表すことが知られている.本研究は舌粘膜を非接触的かつ高精度多次元的に記録・解析する新しい手法を提案する.時間相関イメージング法の多重化により立体形状・分光特性・時系列変化の多種尺度を単一システムで同時的かつ瞬時に非接触計測する5次元イメージング法を構築する.また,光源変調化により周囲光源環境の影響を除外し,任意の位置・姿勢における舌粘膜記録の課題を解決する.本研究の成果は,医療機関における診断支援への応用だけでなく,一般家庭における健康モニタリングに貢献する舌状態の計測技術を確立する.
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研究成果の概要 |
舌表面の分光画像・立体形状・時間変化の計測を同時に実現する「5次元イメージング法」を提案し,照明光源の変調により周囲光源環境の影響を除外した撮影システムを実現した.照度差ステレオ法を用いて舌表面の微小な凹凸を検出するため照明配置を最適化した.計測の信頼性を考慮した形状の法線算出手法を開発した.舌形状計測精度の評価用ファントムを作成し評価した結果,0.2mmまでの凹凸を検出できることを確認した.舌表面の分光特性を記録するため,複数の波長光源を組み合わせたマルチバンド撮影法を検討した.舌表面分光画像を収集して解析した結果,舌表面の色変化を顕著に反映する4つの主波長を特定した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,体調の変化が顕著に現れる「舌」に注目している.消化器系疾患と舌色の直接的な関連は多数報告されていることや,疲労やストレス,体内水分量,代謝不全,脈管系の不良など疾患に至る前の健康状態も舌の状態変化に表れることが知られているため,本研究成果を活用して日常生活中の舌の色や形を継続的に記録することで,発病予防が期待できる.本技術は周囲環境の影響を除外した安定計測を目指しており,将来は家庭での健康モニタリングの実現に貢献できると考えている.
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