研究課題/領域番号 |
19K12818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
武村 哲浩 金沢大学, 保健学系, 教授 (70313674)
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研究分担者 |
林 直樹 藤田医科大学, 保健学研究科, 准教授 (00549884)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ゲル線量計 / 変形画像照合 / 合算線量 / 放射線治療 / 線量合算 / 骨等価 / 線量積算 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,放射線治療における変形画像照合技術を用いた線量合算の精度評価手法を確立することである. 放射線治療ではCT画像を用いて放射線治療計画が決められ,コンピュータにより体内線量分布が計算される. また副作用を抑えるため, 治療途中で再放射線治療計画が行われる. これら異なる複数の体内線量分布から合計の線量分布を求めるため変形画像照合が用いられる. しかし, 変形画像照合は部分的に精度が不確かになる問題がある. 我々が研究してきている柔らかく変形可能なゲル線量計および骨等価ゲル線量計を用いれば, 人体の変形を模擬したゲル線量計を作成可能であり積算した線量分布の評価が可能である.
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研究成果の概要 |
本研究では, 放射線治療におけるDeformable image registration(DIR)を用いた合算線量分布の精度検証方法開発のために,3次元的に測定でき変形可能なゼリー状のゲル線量計を用いることを検討した.ゲル線量計を変形前と変形後に照射し, それぞれのCT撮影とそれぞれの治療計画を立てDIRによる合算線量分布をえてゲル線量計から読み出した線量分布を比較する評価方法を検討した.ゲル線量計は酸素に触れると感度が低下するため,検証方法に用いる酸素遮断方法が開発できたが,ゲル線量計の変形によってゲル線量計のゼラチンが崩れ,崩れた部分の感度が低下することがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲル線量計による放射線治療の線量合算の評価はチャレンジングな部分が多くある.今回用いたゲル線量計の1つであるポリマーゲル線量計には酸素によって感度を失うことも克服する必要があり, ゲル線量計の封入袋, それによる酸素透過の遮断方法を開発できた. しかし,ポリマーゲル線量計はゲルの形状を保っているゼラチンが崩壊することで,単に形の違いだけではなく感度も異なってくることが分かったことは重要な結果である.
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