研究課題/領域番号 |
19K12823
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 愛媛大学 (2020-2022) 広島大学 (2019) |
研究代表者 |
惠木 浩之 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (20403537)
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研究分担者 |
栗田 雄一 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (80403591)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 内視鏡外科手術 / ロボット支援手術 / 超小型監視カメラBirdView / 没入型カメラ / 内視鏡外科 / ロボット外科 / AI / ロボット手術 / AI |
研究開始時の研究の概要 |
内視鏡外科手術では、死角の存在・触覚の低下が欠点であり、ロボット支援手術に至っては触覚が消失している。これまで死角の存在を克服する超小型広視野角カメラの開発(1)を行い既に特許取得済である。本研究では、他プロジェクトで既に特許出願済の没入型カメラを画像処理後に3Dヘッドマウントデイスプレイ(HMD)に投影する技術(2)の臨床応用を目指すために、小型化や画質の向上を目指した開発を進める。同時に触覚の低下に対しては、すでに開発済のセンシング技術(力覚提示システム) (3)を応用することで組織へのダメージを最小限に抑える技術も加える。より安全に内視鏡外科手術を行える環境を整えることを目的とする。
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研究成果の概要 |
我々は独自に開発した、新規デバイス(超小型広視野角監視カメラBirdView)を用いて、内視鏡外科手術の欠点である死角の存在・触覚の低下を克服するための研究に取り組んできた。特に最近急速に普及してきたロボット支援下手術では触覚が欠如しており、リスクも抱えているのが現状である。本研究では既に開発済のBirdViewを利用して安全なロボット外科手術確立することを目的とした。BirdView に関しては、2022年3月31日に薬事認証を無事取得することができ、2022年6月からPhase I の臨床試験を開始して無事終了し、安全性を確認できた。今後実臨床に展開していく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在あらゆる疾患領域で、ロボット支援下手術が急速に普及している。3D映像による良好な視野確保と多自由度鉗子を利用した繊細な手術操作が非常に有用な手術デバイスである。一方で触覚が欠如しているという大きな問題点がある。2022年より手術術者の制限が緩和されると同時にロボット支援下手術が急速に増加している現状があるが、触覚の欠如という問題点は未解決のままである。我々が開発したBirdViewを用いて第二の目の役割を果たすことで安全なロボと支援下手術の普及に貢献することは、技術開発とその検証という学術的な意義と有用な手術方法の普及という社会的意義を果たしていると考えている。
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