研究課題/領域番号 |
19K12836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 医療法人社団あんしん会四谷メディカルキューブ(臨床研究管理部) |
研究代表者 |
北川 美智子 医療法人社団あんしん会四谷メディカルキューブ(臨床研究管理部), 外科・内視鏡外科, 医師 (50747384)
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研究分担者 |
杉本 真樹 帝京大学, 付置研究所, 教授 (70398733)
春田 英律 医療法人社団あんしん会四谷メディカルキューブ(臨床研究管理部), 外科・内視鏡外科, 医師 (20406143)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | Virtual reality (VR) / MIxed reality (MR) / holography navigation / 空間認識力補強 / 手術支援画像 / 腹腔鏡下手術支援システム / 手術の安全性 / 術者経験年数 / Virtual Reality (VR) / Mixed Reality (MR) / 空間認識力 / Mixed reality / Virtuar reality / Virtual reality / 腹腔鏡手術 / HoloLens / Virtual Reality / 手術支援法 / 空間認識能力 / 視線提示機能 / ヴァーチャルリアリティ(VR) / 手術支援 / 教育システム / ナビゲーション |
研究開始時の研究の概要 |
腹腔鏡手術は、CTなどから各臓器の立体像を想像して解剖を把握し手術を行うが、平面画像から瞬時に立体像を想像するには経験を要する。 そこで我々は、市販のVirtual Reality(VR)端末にて術野空間に臓器をホログラム表示すれば直観的に解剖を把握でき、その結果解剖誤認による臓器損傷を低減できるのではと考えた。また、術者目線を可視化する視線提示機能の付加により暗黙知が形式知化され、効率的に手術手技習得ができる可能性を発見した。 本研究の目的はVR端末を用いた手術支援法の確立と効率的な手術手技取得法の開発であり、将来的に日本内視鏡外科学会技術認定医の短期養成と術中合併症発生率低減を目標とする。
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研究成果の概要 |
腹腔鏡手術は画面に映る臓器を頭の中で立体像に再構築して解剖把握し手術を行うが、瞬時に立体像を想像するには高い空間認識力を必要とし、その習得には時間がかかる。そこで頭部搭載型Mixed-reality(MR)端末により術野空間に立体像を表示すれば術者は直感的に解剖を把握することができ、結果的に腹腔鏡手術の安全性を向上させることができるのではないかと考え、MR端末使用下での腹腔鏡下胆嚢摘出術と従来の手術とを比較し、MR端末使用手術の安全性と有用性を検討した。その結果、MR端末使用手術の安全性は従来手術の劣らないが、有用性に関しては術者の経験値に左右される可能性があることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ホログラム提示機能を有する頭部搭載型MR端末使用下腹腔鏡下胆嚢摘出術の安全性は従来の2D画像を手術支援画像として用いた手術に劣らないことが判明したが、有用性に関しては術者経験値により評価がわかれることが判明した。理由として既に高い空間認識力を持つ熟練者を執刀医とした事。高度炎症例を除外し解剖理解しやすい症例のみを適応とした事が考えられる。 feasibilityは確認できたため、今後は経験の浅い医師を術者とした場合や解剖理解が難しい高度炎症例にも対象を広げ、MR端末が術者の空間認識力を補強し手術の安全性向上に役立つかどうかについてさらなる研究を進める必要がある。
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