研究課題/領域番号 |
19K12838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
片山 泰章 岩手大学, 農学部, 教授 (70436054)
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研究分担者 |
佐藤 洋 岩手大学, 農学部, 教授 (00726606)
宮崎 雅雄 岩手大学, 農学部, 教授 (20392144)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | L-FABP / 腎臓 / 水腎症 / 腎盂尿 / L-型脂肪酸結合タンパク / 猫 / 尿管閉塞 / ラット / 腎線維化 / UUO / 閉塞性腎症 / ネコ / ベラプロスト |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト医療においては、閉塞性腎障害の進行経過や予後評価に関して既存の検査法の感度が十分とは言えず、コンセンサスの得られた治療指針が明確化できていない。L型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)は、腎臓病の原因となる近位尿細管の虚血ストレスにより尿中に排泄される腎障害評価マーカーである。申請者らはネコを用いた先行研究で、L-FABPが近位尿細管に発現し虚血再灌流傷害の発症予測マーカーとなりうることを明らかにした。本研究の目的は、ネコを用いて未だ解明されていないL-FABPの閉塞性腎障害進行評価マーカーとしての有効性を生化学的かつ病理組織学的に明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
閉塞性腎障害の進行経過や予後評価に関して既存の検査法の感度が十分とは言えず、コンセンサスの得られた治療指針が明確化できていない。本研究では近位尿細管の腎障害評価マーカーであるL型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)と閉塞性腎障害の進行と予後の関連性を生化学的かつ病理組織学的に明らかにすることを目的とした。ネコにおいてL-FABPは閉塞解除後の腎機能の予後を予測できることが示唆された。また、ラットにおいて腎盂尿中L-FABPは閉塞腎の組織学的変化に関連していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における最も独創的な点は、伴侶動物であるネコのCKDモデルを当該分野の研究に応用することである。本研究の目的は、ヒト の前臨床モデルとして、ネコ及びラットの閉塞性腎障害モデルを用いて病態進行とL-FABPとの関連性を生化学的および病理組織学的に明らかにし、L-FABPを用いた新たな治療戦略を提案することである。本研究から得られるデータは、ヒトの臨床研究では入手困難なL-FABPの必要不可欠な基礎データにもなり得ると考えられる。
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