研究課題/領域番号 |
19K12839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
冨並 香菜子 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (10815351)
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研究分担者 |
洪 光 東北大学, 歯学研究科, 教授 (70363083)
工藤 忠明 東北大学, 歯学研究科, 助教 (50431606)
林 陽平 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (00588056)
泉 哲 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (20835368)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 温熱刺激 / 前骨芽細胞 / 分化 / 骨再生 / 増殖 / 骨芽細胞分化 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国では、骨粗鬆症等の骨関連疾患が年々増加しているが、薬物療法を基本とするその予防・治療法には副作用等の解決すべき課題も多いのが現状である。そこで本研究計画では、培地温度を制御する独自のシステム、温度制御式反復温熱刺激(略称:TRTS)を用い、前骨芽細胞株の骨芽細胞分化に与える影響やその機序の解析を実施する。これにより、TRTSを活用した細胞環境温度制御による低侵襲かつ安全な骨芽細胞分化誘導法を開発し、またその分子機構を解明することで、骨粗鬆症等の骨代謝異常症に対する画期的治療法の開発に寄与するものである。
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研究成果の概要 |
骨リモデリング過程において、骨芽細胞は非常に重要な役割を果たすことが知られている。我々は以前、培地温度を制御する独自のシステムを用い、神経分化モデル・PC12細胞に対し温度制御式反復温熱刺激(TRTS)を負荷することで神経細胞分化を誘導する方法を開発した。しかし、前骨芽細胞の骨芽細胞分化におけるTRTS の作用は全く不明であった。 そこで本研究では、上述の培地温度制御系を用い、前骨芽細胞株の骨芽細胞分化に与える影響について検討し、前骨芽細胞のTRTS のみでの骨芽細胞分化誘導が可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、温度制御式反復温熱刺激(TRTS)という比較的安全な非侵襲性刺激により、骨芽細胞分化や骨再生が促進され得ることが示された。 この研究成果は、複雑な生体内の骨代謝制御機構を理解するための新たな学術的方法論を提案することにも繋がるものである。 また、これを応用した全く新しいアプローチによる治療法が開発されれば、骨粗鬆症など骨代謝疾患の治療やその予防に際し、副作用のない非侵襲的な選択肢が提案できる可能性がある。
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