研究課題/領域番号 |
19K12841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 高知大学 (2021-2023) 金沢大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
田村 昌也 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 教授 (10397185)
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研究分担者 |
竹村 博文 金沢大学, 医学系, 教授 (20242521)
笠原 寿郎 金沢大学, 医学系, 准教授 (30272967)
田中 利恵 金沢大学, AIホスピタル・マクロシグナルダイナミクス研究開発センター(保), 准教授 (40361985)
真田 茂 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (50020029)
松本 勲 金沢大学, 医学系, 教授 (80361989)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 肺機能検査 / 呼吸器外科学 / 動的呼吸機能検査 / 低線量X線動画像 |
研究開始時の研究の概要 |
本検査法は従来のレントゲンの約2枚分の被爆量で、非造影かつ所要時間も数十秒、さらには努力性呼吸も必要としないなど、低侵襲な検査法である。また胸壁、横隔膜運動を観察できる点、換気・血流動態の情報を得られる点で、従来の静止画であるレントゲン検査に比べて多くの情報を得ることができる。低被爆・低コスト、モバイル対応の肺機能イメージとして、既存の高度画像診断法を補う位置づけで展開していく。本研究は(1) 診断ロジックの確立と胸郭・横隔膜運動情報の臨床的有用性の検証、(2) これまでに開発してきたX線動画像検査のさらなる解析精度の向上、(3) モバイル対応CADシステム開発、の3つの点に特色がある。
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研究成果の概要 |
初年度は本検査法に関して臨床データを解析し、呼吸器外科臨床における有用性の評価を行った。肺切除症例において術後呼吸機能の予測や手術適応の決定に有用となる可能性があることを発表した。次年度は肺腫瘍の壁側胸膜への癒着や浸潤の有無の術前診断能について平均的な体形のファントム模型を用いてその有用性を証明した。次々年度は本検査法が閉塞性肺疾患の診断に、さらには従来行われている核医学検査の代用となりうる可能性について報告した。最終年度は腫瘍性病変の胸壁への浸潤や癒着の有無に関する術前診断の可能性について、4DCTや動態MRIとの診断能の比較検討などを行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本検査法は従来のレントゲンの約2枚分の被爆量で、非造影かつ所要時間も数十秒、さらには努力性呼吸も必要としないなど、患者にとって低侵襲な検査法であるといえる。また胸壁、横隔膜運動を観察できる点、換気・血流動態の情報を得られる点で、従来の静止画であるレントゲン検査に比べてはるかに多くの情報を得ることができる。低被爆・低コスト、モバイル対応の肺機能イメージの臨床応用には、機器の開発、改良や多数の臨床症例での検討が必要ではあるが、従来のレントゲン撮影が、すべて本検査法に置き換わることが実現すれば、呼吸器疾患の臨床において革新的な変化をもたらすことが期待される。
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