研究課題/領域番号 |
19K12859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中山 智英 北海道大学, 大学病院, 医員 (60838283)
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研究分担者 |
平野 聡 北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
七戸 俊明 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (70374353)
倉島 庸 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (40374350)
野路 武寛 北海道大学, 大学病院, 助教 (10739296)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 外科教育 / 技能評価 / シミュレーショントレーニング / シミュレーションモデル / 膵頭十二指腸切除術 / 膵空腸吻合 |
研究開始時の研究の概要 |
膵切除に伴う膵消化管吻合は、非常に難易度が高い手技である。難易度が高い手技であるが故、膵消化管吻合に起因する術後合併症率は高く、時に致死的となる場合がある。この手技的に重要な膵消化管吻合についてのトレーニングプログラムやその評価方法については、各修練施設に委ねられているのが現状である。現状、確立された教育プログラムが存在しない膵空腸吻合のシミュレーターモデル・評価モデルを試作し、さらに加えて卓上で自主トレーニングを行うためのモデルを作成する事で、膵消化管吻合の手術手技向上に貢献したい。
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研究実績の概要 |
本研究では消化器外科領域において高難度手術とされる膵頭十二指腸切除術で、術後合併症に直接影響する再建過程である「膵空腸吻合」に着目し、安全で確実な膵空腸吻合を教育するためのツールおよびシステム開発とその教育的有用性の証明を目的とした。以下1~3の項目に沿って研究を進めた。 【1.膵空腸吻合技能評価スケールの開発】術者や施設に限定されず、膵空腸吻合のトレーニングに広く有効活用できるような汎用性のある技能評価スケール開発を目指した。当施設の肝胆膵高度技能専門医・指導医の協力のもとスケールの詳細項目を決定し、膵空腸吻合の手順に沿った技能評価スケールを開発した。 【2.膵空腸吻合練習用モデル開発】膵臓と空腸の臓器モデルはFASOTEC社の既存モデルを使用した。実臨床の環境に合わせ、腹壁に見立てた木材フレームで膵臓と空腸の腹腔内における解剖学的位置関係を再現した。 【3.膵空腸吻合技能評価スケールの有用性検討】北海道大学病院倫理員会の承認を経た後に、北海道内計10施設26人の外科医を対象として、手術室での膵頭十二指切除術と上記モデルを使用した膵空腸吻合のビデオ撮影を行った。1術者につき異なる2環境のビデオが提出され、肝胆膵高度技能専門医3人が評価者としてそれぞれ全てのビデオをブラインド評価した。現在、実臨床環境とシミュレーター環境下での評価スコアの相関性、評価スコアと術後合併症の有無の相関性を解析中である。
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