研究課題/領域番号 |
19K12875
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90140:医療技術評価学関連
|
研究機関 | 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所 |
研究代表者 |
山口 さち子 独立行政法人労働者健康安全機構労働安全衛生総合研究所, 環境計測研究グループ, 上席研究員 (30548954)
|
研究分担者 |
赤羽 学 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (00418873)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 静磁場 / 磁場勾配 / 骨芽細胞 / 静磁界 / 磁界勾配 / 造骨細胞系 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、造骨細胞系をモデルとした中程度静磁場作用の検証を目的として、磁場強度と勾配を統制した磁場環境の下でマウス骨芽細胞及びラットMSCsを培養し、オステオカルシンやアルカリフォスファターゼなど骨芽細胞関連マーカーへの磁場影響を検討する。本研究を実施することで、造骨細胞系の磁場影響について強度と勾配の二要素の整理がなされる。また、MRI装置など静磁場の既存リソースを細胞処理に積極的に応用するための手立てとなり得る。
|
研究成果の概要 |
本研究では、強度と勾配を統制した磁場環境の下で実験を行うことで、造骨細胞系の磁場影響についてこれら二要素の整理を目的とするものである。マウス骨芽細胞に中程度の静磁場を磁界勾配を制御した条件で21日間ばく露したところ(磁束密度:75~239 mT、磁気力:0.95~4.75 T2/m) 、培養開始14、21日目においてばく露群では分化後期マーカーのオステオカルシンの発現が抑制されており、かつその効果は磁気力依存的であった。細胞増殖及び分化前期マーカーのアルカリフォスファターゼには影響はなかった。これら中程度の磁界ばく露では磁気力が主として効果し、骨芽細胞の分化遅延が生じている可能性が示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が明らかにした中程度静磁場は MRI装置など静磁場の既存リソースの中にも存在するため、造骨細胞系の磁場影響について強度と勾配の二要素の整理がなされるならば、安全性情報として資するだけでなく、静磁場を細胞処理に積極的に応用するための手立てとなり得る。
|