研究課題/領域番号 |
19K12880
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
田中 久弥 工学院大学, 情報学部(情報工学部), 教授 (80296384)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知症 / 軽度認知障害 / ブレイン・コンピュータインタフェース / 文字入力 / 早期診断 / ブレインコンピュータインタフェース / 軽度認知機能障害 / レビー小体型認知症 / アルツハイマー型認知症 / コンピュータ / インタフェース / 脳波 |
研究開始時の研究の概要 |
研究のゴールは、認知症早期診断に用いる検査時間が短く感度が高い新しい検査法の研究開発である。3年間の研究期間と研究費があればさらに100名以上の被験者への検証実験実施とその画像診断法、問診法との相互検証、さらに検査装置の小型試作機の開発が行える。研究体制は、大学病院との共同プロジェクト(応募者が研究代表)で整っており、専門知識の共有、技術基盤構築、検証環境も確保され研究の実現実効性は高い。
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研究成果の概要 |
認知症の早期診断に用いる検査時間が短く感度が高い検査法の研究開発を行った。独自検査指標であるブレイン・コンピュータインタフェース誤入力距離値SEDVを開発し100名以上高齢者で検証を行い神経心理学検査MMSEとの高い相関を得た。またこれらのデータを用いて認知機能の状態・症状の分類モデルを作成した。疑いなし群を含む4分類で正答率は57.1%、また疑いなし,軽度認知障害,アルツハイマー型認知症の3分類で正答率 69.0%、疑いなしと軽度認知障害の2分類で正答率は78.8% であった。いずれも検査時間は30分未満であり本研究が早期診断の検査の一つとして有用である可能性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究成果は検査の自動化、遠隔化に役立てることができる。それができたら自宅で一人で検査をして脳情報に基づく客観的な指標に基づいて病院にかかるきっかけを作ることができる。また検査の簡便化にも役立つ。日本では認知症診断を受けたがらない人、受けたとしても確定診断まで平均15.0ヶ月かかることが分かっている。確定診断が早ければ薬物療法とリハビリテーション療法が受けられ、認知症の進行を抑えることができる。また社会問題として、アジア圏の高齢化率増加に伴い認知症患者が増加しており、2050年にアジア人の6720万人が発症すると予測されている。本研究の手法は言語に依存しない検査方法が開発できる。
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