研究課題/領域番号 |
19K12886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
葛目 幸一 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 嘱託教授 (80225151)
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研究分担者 |
桝田 温子 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (30321508)
益崎 智成 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (30779905)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 視覚障碍者 / 点字ブロックマップ / 地磁気フィンガープリント / インドアナビゲーション / 多チャンネル圧力センサアレイ / 機械学習 / 自己位置推定 / 点字ブロック / 歩行支援 / 地磁気マップ / 視覚障がい者 / 非GPS環境 / スマートフォン |
研究開始時の研究の概要 |
近年、測位精度の高いGPSが開発され、屋外では視覚障がい者の歩行を支援することができるようになった。しかし駅構内や地下街などの屋内では、GPSの使用が難しいため、インドアナビゲーションシステム(IDNS)の開発は不可欠である。本研究では、①視覚障がい者が歩行時に利用する点字ブロックに限定して、GMFPの作成にかかる労力を大幅に削減できる、点字ブロックの敷設やブロックの種別、階段等の3D空間情報マップを作成するシステムを開発する。次に②歩行時の目印となるGMFPから磁気ランドマークを自動的に検出する技術を開発する。さらに③「3D空間情報マップを利用した視覚障がい者のためのIDNS」を実現する。
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研究成果の概要 |
GPSが使用できない場所において,視覚障碍者の歩行支援を行うことを目的に,下記に示す地磁気を利用したインドアナビゲーションシステム(IDNS)の研究開発を行った.①視覚障がい者が歩行時に利用する点字ブロック近傍に限定して地磁気を計測することで,地磁気フィンガープリント(GMFP)の作成にかかる労力を大幅に削減し,空間間情報マップを容易に作成できるシステムを開発した.②「空間情報マップを利用した,視覚障碍者のためのIDNS」のプロトタイプを試作し.基本動作を確認した.③高機能なIDNSの実現を目指し,警告ブロックを高精度で自動識別する識別アルゴリズムと組み込み機器を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
視覚障がい者が,単独で,自由に,しかも安全に移動できる社会環境を整備することは喫緊の課題である。視覚障がい者の歩行支援を目的に点字ブロックが広く敷設されているが,点字ブロックの敷設形状やブロックの種別に関する情報は,未だ整備されていない。また,視覚障がい者が,歩行時に特に不安を感じる「駅のプラットフォーム」や「階段・段差」等の空間情報が提供されていないため,歩行経験のない場所での単独歩行は大きなストレスになっている。このような状況を踏まえ,新たなインフラの設置を必要としない「視覚障碍者のための地磁気を利用したインドアナビゲーション技術」の開発研究は、社会的にも大きな意義がある.
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