研究課題/領域番号 |
19K12888
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
野田 和恵 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (50208352)
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研究分担者 |
相良 二朗 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10330490)
種村 留美 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00324690)
長尾 徹 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (80273796)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 高齢者 / テクノロジー / ICT機器 / 認知機能 / 支援 / 使いやすさ / 有用性 / 使用状況 / 支援機器 / 認知 / マッチング |
研究開始時の研究の概要 |
生活支援機器の活用は高齢者の在宅生活継続に有効な手段の一つになると考えられるが、その利用には様々な要因が影響すると考えられる。しかし、認知機能での機種選定の指標等は見当たらず、認知に着目したマッチングについて取り組む。 本研究では、認知症介護経験者等を対象に、認知症高齢者にとって有用ではあるが、ある時期から使えなく機器を調査し、それを研究対象機器とする。 研究対象機器について、機器の使いやすさ評価(KIREUM)や高齢者の使用場面の観察を通して、認知機能での機種選定の指標の割り出すことを試みる。 このことにより適切な機器選定につながり、機器の恩恵による高齢者の在宅生活の延長が期待できる。
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研究成果の概要 |
高齢者のテクノロジー機器の使用について、オンライン面会の場面で調べた。家族を対象とした調査から高齢者では機器の使用に次のような条件が必要なことがわかった。(1)機器の取り扱いを助けてくれる人が周囲にいること(2)モチベーションがあること(3)日頃から機器に慣れ親しんでいること。 また認知症の場合、オンラインでの面会は難しいと思う家族が多数いるが、重度な認知認知症高齢者でも声で家族の存在を認識し、その時間は穏やかになる、面会後に食欲が増加するなども観察され、その有用性を確認した。このことから認知機能の低下で機器の使用の限界を設けるべきではなく、必要な支援をすれば使えるという結論を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症があるとADLやIADLが低下することはわかっているが、現代に不可欠なICTツールの使用と認知機能についてはまだはっきりとした結論は出ていない。その点から今回の成果は学術的意義が認められる。今回、認知機能に着目して、高齢者の機器の使用について確認した。コロナ禍後も使われることが予想出されるオンラインに関する操作の確認となったことは、ポストコロナの時代に意義があるものと言える。また、高齢者になっても、認知機能に問題があっても機器を使うために必要な3つの点が明らかになったことは、これからの高齢者支援を考えていく上で社会的にも意義があるものと考える。
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