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血液透析の血管像とシャント音の自動計測とウェアラブル穿刺支援デバイスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K12903
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分90150:医療福祉工学関連
研究機関東京工科大学

研究代表者

苗村 潔  東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (90302752)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード超音波ドプラ流速計 / 血管硬度 / 血管コンプライアンス / シャント血管ファントム / 流速 / 超音波 / 血管モデル / コンプライアンス / 超音波ドップラー血流計 / 聴診器 / 電子聴診器 / 狭窄血管 / 力センサ / 血液透析 / シャント血管 / シャント音 / 穿刺 / ウェアラブル
研究開始時の研究の概要

血液透析患者が来院した際のシャント血管の状態を可視化して、穿刺する前にシャント血管画像とシャント音データから、狭窄や穿刺困難な血管であると予想され、超音波診断装置での診断を勧める血管の位置情報を提示して、看護師、臨床工学技士の経験不足による穿刺失敗を減らすことを目的とした、「血管可視化装置」と「シャント音の自動計測分析装置」、さらには拡張現実感の得られる「ウェアラブル穿刺支援デバイス」を新規に開発する。

研究実績の概要

血液透析患者のシャント血管狭窄を早期に発見する補助手段として、シャント血管を流れる血液の流速と血管硬度を計測する方法を確立することを目的とした。超音波ドプラ流速計プローブ(幅13 mm、長さ21 mm)を皮膚に押し当てる力を計測するロードセルを備えた二重円筒型センサユニットを製作した。センサユニットを押し込む長さをレーザー変位計により把握して、ロードセルで測定される力の変化を見ることで血管硬度を推定できるようにした。
狭窄を模擬した拍動流回路を用いたファントム実験を臨床データ計測前の予備実験として実施した。シャント血管モデルは長さ150 mm、外径8 mm、内径6 mmの柔軟性の高いシリコーンゴム製チューブを用いた。シャント血管モデルに狭窄を再現するため、長さ10 mm、外径7 mm、内径4 mmのシリコーンゴム製チューブを挿入した。狭窄の有無を変えて、流速、超音波ドプラ流速計とシャント血管モデルの接触力、拍動流回路の流量、圧力を記録し比較した。接触力増加分を硬度計測定値と比較した。拍動流回路による実験(圧力48~117 mmHg、流量144~277 mL/min(平均流量210 mL/min))の結果、1)超音波ドプラ流速計の測定値と断面積から計算した流量の誤差は1.1 %、2)狭窄後流の最大値は狭窄が無い場合に比べて増加し、逆流を観測、3)シャント血管モデル硬度の増加に応じて、センサユニットを押しあてた際の接触力も増加した。
また、臨床計測について横浜第一病院の協力を得て、透析患者に対する計測を始めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

拍動流回路による予備実験では提案する流速と硬度計測の精度評価が行なえ、横浜第一病院との協力関係を築き、透析患者を対象にした計測を開始したため。

今後の研究の推進方策

拍動流回路の血管モデルは内径6 mmであるが、計測に協力頂いた患者の血管内径は最大で15 mmであった。流速および血管硬度を自動測定する機器開発に向けて、血管モデルを15 mmまで太くして実験を行ない、測定精度を評価する。また、臨床的には流速だけでなく流量も重要なため、測定部位の血管直径を超音波Aモードを併用して計測できるように開発を進める。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (11件)

  • [雑誌論文] 血液透析シャント血管の狭窄診断支援のための流速計測と血管コンプライアンス推定に関する基礎研究2023

    • 著者名/発表者名
      苗村潔、三上敦也
    • 雑誌名

      ライフサポート

      巻: 35 ページ: 80-85

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 血液透析シャント血管の狭窄診断支援のための流速計測と血管コンプライアンス推定に関する基礎研究2023

    • 著者名/発表者名
      苗村 潔、三上 敦也
    • 雑誌名

      ライフサポート

      巻: 35

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 血液透析シャント血管の流速計測とコンプライアンス推定デバイスの評価2023

    • 著者名/発表者名
      苗村 潔、三上 敦也
    • 学会等名
      第11回看護理工学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 血液透析のシャント血管狭窄診断のための超音波流速計測法の工学的研究2023

    • 著者名/発表者名
      苗村 潔、三上 敦也
    • 学会等名
      生体医工学シンポジウム2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] シャント血流速の自動記録装置の提案2022

    • 著者名/発表者名
      苗村 潔、三上 敦也
    • 学会等名
      第48回日本血液浄化技術学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 血液透析用シャント血管の狭窄自動検査装置に関する基礎研究―超音波流速計測用血管ファントムの製作―2022

    • 著者名/発表者名
      苗村 潔、三上 敦也
    • 学会等名
      第31回日本コンピュータ外科学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 超音波流速計による透析シャント血管狭窄の検知に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      横内 啓人、三上 敦也、佐藤 広隆、苗村 潔
    • 学会等名
      第10回看護理工学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 血液透析用シャント血管モデルの製作と超音波流速の計測2022

    • 著者名/発表者名
      何 子歓、苗村 潔
    • 学会等名
      ライフサポート学会第31回フロンティア講演会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 血液透析患者のバスキュラーアクセス狭窄の自動検査装置の提案2021

    • 著者名/発表者名
      苗村 潔、何 子歓、三上 敦也、秋本 和哉
    • 学会等名
      第9回看護理工学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 血液透析用シャント血管に対する自動検査および狭窄の可視化システムの基礎検討2021

    • 著者名/発表者名
      苗村 潔、何 子歓、三上 敦也
    • 学会等名
      第30回日本コンピュータ外科学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 透析患者のシャント音自動計測に向けた調査研究2020

    • 著者名/発表者名
      苗村潔
    • 学会等名
      第8回看護理工学会学術集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 人工透析患者のシャント音記録法の検討2020

    • 著者名/発表者名
      何子歓、苗村潔
    • 学会等名
      日本生体医工学会関東支部若手研究者発表会2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 人工透析患者のシャント音自動計測装置に必要な要素技術調査2019

    • 著者名/発表者名
      苗村潔
    • 学会等名
      第37回日本ロボット学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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