研究課題/領域番号 |
19K12911
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 京都女子大学 (2021) 宮崎大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
中井 靖 京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (80462050)
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研究分担者 |
大歳 太郎 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (40336483)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / プロソディ / 自由会話 / 質的言語能力 / 音声解析 / 自由発話 |
研究開始時の研究の概要 |
音声の質的要素を総称してプロソディという。自閉スペクトラム症児の話し言葉にはプロソディ異常がしばしば観察される。先行研究では実験統制を考慮して分析単位を単語に限定したりプロソディから特定の要素のみを抽出して評価したりしたため、得られた知見は限定的であった。そこで、本研究では自閉スペクトラム症児の自由会話時のプロソディ総体に着目し、最新の音声解析技術を用いてその異常の定量化を試みる。そして、これまで量的言語能力と比較してあまり注目されてこなかった質的言語能力の側面から自閉スペクトラム症児を捉える新たな評価ツールを開発する。
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研究成果の概要 |
自閉スペクトラム症児と定型発達児の音声パターンの機器学習を重ねた。ピッチの多次元特徴量の組み合わせを試行錯誤を繰り返し、一部の特徴量については自閉スペクトラム症児と定型発達児の識別精度に影響を及ぼさないことがほぼ明らかになった。しかしながら、収集した音声データが十分とはいえないため、引き続き検討する必要がある。また、数値化して客観的に評価することは学習プログラムの成果を促進することが一部支持された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、自閉スペクトラム症のバイオマーカーを探索する研究が散見される。しかし、これらの手法は人体への侵襲性及び機器が設置された場所での実施に限定される。私たちが提案する手法は自閉スペクトラム症児の話し言葉を音声収録用マイクで収集するのみである。人体への侵襲性は皆無であり、音声収録用マイクを含む音声収録機材は持ち運びが簡易である。発話パフォーマンスと脳機能の関係性を検討する中で、適切な学習プログラムを開発すれば、質的言語発達促進を期待できることが考えられた。
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