研究課題/領域番号 |
19K12915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 愛知淑徳大学 (2021-2023) 星城大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
林 久恵 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 教授 (80444404)
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研究分担者 |
河野 健一 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 准教授 (10638480)
岩本 哲哉 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (40782412)
小池 孝康 岐阜保健大学短期大学部, その他部局等, 助教 (10720253)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 糖尿病足病変 / 歩行 / 再発予防 / 足圧中心 / 糖尿病性足潰瘍 / LEAD / CLTI / 透析患者 / 活動量 / 階層的クラスタリング / ディープクラスタリング / リスクの層別化 / 深層学習 / リハビリテーション / 強化学習 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病性足潰瘍の再発予防には、足底負荷量の管理が不可欠であることが指摘されている。しかし、定量的評価ができない環境で、活動時の負荷量増大に伴うリスクを考慮し、歩行練習を安全に進めることは経験を有する理学療法士においても困難な課題であった。 本研究では、機械学習の援用により足部潰瘍の再発リスクを抽出し、リスクに応じた歩行再建支援プログラムを作成し、多施設共同研究により足潰瘍再発予防効果を検証する。
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研究実績の概要 |
最終年度は歩行支援プログラムについて検討を行った。協力施設毎に制約があったが可能な限り測定を継続した。糖尿病足病変の再発リスクが高い症例においては術後の生活指導や歩行練習の進め方が課題となることが確認されたため、治療経過等の前提条件を確認し、生活指導に必要な情報や歩行練習を進める際の注意点を視覚的に確認できるツールを作製した。 上記ツールの作製にあたり、足潰瘍治療過程で免荷装具等の着用が困難な場合にも、患部への負荷が軽減可能な歩行練習の方法について検討した。これまでの研究にて、歩行中の足圧中心(COP)軌跡が不安定な症例で足病変の再発リスクが高いことが確認されていることから、歩行中のCOP軌跡を均一に誘導する練習方法を試みた。 はじめに、足底のどの領域に体重をかけて歩いているのか図を用いて対象者の認識を確認し、次に荷重領域を修正するよう口頭説明を受けたことで対象者の認識がどう変わったか図を用いて再確認した後、歩行中の足圧を測定しCOP軌跡を確認した。その結果、約半数は通常歩行時の荷重領域を認識できていない(図示できない)こと、また荷重領域の修正に関する口頭説明を正しく理解できた場合にも、歩行中の荷重領域が修正されないあるいはCOP軌跡が均一にならないことが明らかとなった。そこで、荷重領域の修正精度改善に向け、荷重すべき領域に足底から刺激が入力される環境を整え、当該領域に荷重した際の感覚を対象者に確認してもらった後(体性感覚によるフィードバックを行った後)歩行中の足底圧を測定した。この方法により荷重領域の変化およびCOP軌跡の均一化が得られた。 以上の結果より、糖尿病足病変再発リスクが高い症例への歩行支援として、歩行時の荷重領域について認識を高めることが重要であり、口頭指示にて荷重領域の修正が困難な場合には感覚を用いて修正する方法が選択肢となることが確認された。
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