研究課題/領域番号 |
19K12921
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 立命館大学 (2020, 2022) 山梨大学 (2021) 京都大学 (2019) |
研究代表者 |
小田切 建太郎 立命館大学, 文学部, 授業担当講師 (40802278)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 自由 / 自然 / ケア / 現象学 / ひきこもり / 倫理 / シェリング / ハイデガー / 哲学 / ドイツ観念論 / 事実性 / 存在 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、フィヒテやヘーゲルとともにドイツ観念論の一角を占める哲学者フリードリヒ・シェリング(1775-1854)の哲学、とりわけその「啓示の哲学」や「神話の哲学」などの後期哲学、積極哲学における「思考以前の存在」に代表される存在・自然の事実性の問題を中心に解明を行いつつ、同時にこの問題のフッサール以来のドイツ・フランスの現象学における継承と発展を跡づけるようとするものである。これにより、シェリング哲学そのもの位置づけ、とりわけドイツ観念論に限定されない同時代的な哲学的文脈における現代的意義を解明する。以上が本研究の概要である。
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研究成果の概要 |
本研究は、主にハイデガー現象学とシェリング哲学における自然や自由の問題の究明から出発した。その過程で、キャロル・ギリガンに代表されるケアの倫理などを経由することで、現代における人間的生の抑圧状況やその自由の可能性に関する解明も行うことになった。概略以上のような研究のもとで、学会発表、論文、著書、翻訳書の公刊という成果を得ることができた。またこれらの成果は、古典的哲学・現象学・倫理学・精神分析などを横断した今後の研究の下敷きとなるものであり、その意味でも有意義な成果であると言える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
【学術的意義】本研究は、主にハイデガー現象学とシェリング哲学における自然や自由の問題の究明から出発し、これに関する解明をおこなった。この学術的意義として、先行研究では明確にされて来なかった点からハイデガーとシェリングの思想内容の関係を明らかにしたことがある。【社会的意義】本研究は、上記の研究過程で、キャロル・ギリガンに代表されるケアの倫理などを経由することで、現代の人間的生の抑圧状況やその自由の可能性に関する解明もおこなった。これは、現代に生きるひきこもりや不登校の当事者・経験者、社会福祉や教育に携わる人々の置かれた状況を相対化し明確化する観点を提供するものとして社会的意義を有する。
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