研究課題/領域番号 |
19K12933
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 東京経済大学 |
研究代表者 |
相澤 伸依 東京経済大学, 全学共通教育センター, 教授 (80580860)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リプロダクティブライツ / フランス / 中絶 / 避妊 / 身体 / セクシュアリティ / 生命倫理 / 女性運動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1970年代フランスの中絶解放運動の言説を分析することによって、当地の中絶受容の背景と根拠を哲学的に探る思想研究である。今日のフランスでは中絶が女性の権利として社会的コンセンサスを得ており、中絶がタブー視される日本の現状と好対照をなしている。日本と異なってフランスでは、なぜ、どのような哲学的根拠に基づいて、中絶が受容されえたのか。フランスの中絶受容の原点にある1970年代の中絶解放運動の言説を、身体所有の議論に着目して分析し、この問いに回答することが本研究の目的である。
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研究実績の概要 |
年度途中に育児休業から復職し研究を再開した。その中で、これまでの研究の一部を論文として公表した。 本研究は20世紀後半の中絶解放運動の思想史を明らかにするものであるが、論文では中絶解放運動が現在のフランスのリプロダクティブ政策に対してどのような影響を及ぼしているかを論じた。具体的には、中絶解放運動が掲げた理想がどのようなものであったかを示した上で、この理想が現在ではある程度実現されていることを確認し、今日的課題を指摘した。 フランスのリプロダクティブ政策は、日本においても参照される機会がしばしばある。本論文は、フランスを参照するにあたって、歴史的・思想的文脈を踏まえる必要を訴える意義をもつ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
出産および育児休業のため、フランス現地での文献調査が進まず、当初の計画からは遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度が最終年度であるため、すでに収集した資料をもとにした研究成果を公表することに努めたい。
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