研究課題/領域番号 |
19K12940
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 静岡英和学院大学 |
研究代表者 |
大坪 哲也 静岡英和学院大学, 人間社会学部, 准教授 (50826998)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | デンマーク黄金時代 / キルケゴール / ヘーゲル / マーテンセン / 神律神学 / キルケゴールの初期思想 / レーナウのファウスト / 自律と神律 / ヘーゲルの神律批判 / デンマークヘーゲル主義 / 初期キルケゴール思想 / 宗教哲学 / J.L.ハイベア / H.L.マーテンセン / A.P.アドラー / F.C.シバーン / P.M.メラー / ルズヴィ・ハイベア / シバーン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「19世紀デンマーク黄金時代におけるキルケゴールのヘーゲルに対する関係」 と題し、19世紀デンマーク思想史におけるヘーゲル哲学の受容問題とヘーゲル批判の文脈から、これまでほとんど知られてこなかった、キルケゴールのヘーゲルに対する思想的影響関係の新側面を解明する。これまでの研究史において初期思想から仮名著作まで一貫して反ヘーゲル的な傾向を読み取られてきたキルケゴールの初期思想のテキストを、同時代のデンマークヘーゲル主義の影響関係から根本的に見直し、ヘーゲルとヘーゲル主義に対する肯定的で積極的な影響関係を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、セーレン・キルケゴールの思想をデンマーク黄金時代の哲学、宗教、文化の文脈において捉え直し、とりわけデンマークヘーゲル主義の文脈を焦点に、キルケゴールとヘーゲルの影響関係を明らかにするプロジェクトである。これまで研究史においてほとんど知られてこなかった、デンマーク黄金時代の哲学や神学の文脈を明らかにし、キルケゴールがヘーゲル哲学を受容した思想的背景から、ヘーゲル哲学との影響関係が全面的に問い直された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筆者はコペンハーゲン大学のキルケゴールリサ-チセンターで研究して以来、膨大な文献調査を実施してきた。「デンマーク黄金時代」の研究は、現在、キルケゴールの再評価とともに英米圏やラテンアメリカ、アジアなど国際的な広がりを見せている。我が国で本格的にこの分野に取り組む研究者がいないため、本研究は、デンマーク黄金時代研究の端緒を開くとともに、キルケゴール研究の大胆な刷新が期待される。本研究の学術的意義としては、キルケゴール研究に留まらず、ヘーゲル哲学の新たな影響史研究にも寄与し、さらにデンマークとの文化交流にも寄与すると期待される。
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