研究課題/領域番号 |
19K12945
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
尾崎 順一郎 東北大学, 文学研究科, 専門研究員 (40757085)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 清代 / 朱子学 / 四書学 / 性理学 / 出版 / 科挙 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、朱子学が再興したと言われる清代前期に編纂・出版された朱子学関連の書籍に目を向け、この時期における朱子学の在り方を問い直していく。具体的には、この当時どのような朱子学関連書が編纂・出版されたのかを調査していくとともに、社会的に影響力を持った勅撰の朱子学関連書や四書・性理学等の科挙関連資料を中心に、こうした書籍が世に送り出された理由や目的、あるいは書籍そのものが抱えていた時代性や書籍に対する需要の在り方を検討し、その思想史的社会史的な意義を探っていく。
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研究成果の概要 |
本研究では、各地の図書館に所蔵されている漢籍、影印資料、画像資料などを活用し、明代末期から清代かけて編纂・出版された朱子学に関連する文献の編纂・出版状況について調査を実施した。また、陸隴其の朱子学理解、『御纂朱子全書』『御纂性理精義』の編纂背景、明末の高攀龍が編纂した『朱子節要』の受容のされ方などについて考察し、その研究成果の一部については論文や学会などの場で報告を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
漢籍目録やデータベースでは最低限の情報しか示されないことから、文献の所蔵状況を整理しつつ、実際に個々の文献を閲覧して、その編纂・出版状況を調査した。また、その内のいくつかの文献を取り上げ、文献の編纂、出版、受容などに関わる活動と学者たちの問題意識との関連などを考察することで、清代前期における朱子学理解の多様さ、文献の需要・流通に関する一面を明らかにし、文献学・思想研究の面で前進を図った。
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