研究課題/領域番号 |
19K12953
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01020:中国哲学、印度哲学および仏教学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
堀田 和義 岡山理科大学, 基盤教育センター, 准教授 (90548687)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | シュラーヴァカ・アーチャーラ文献 / 不殺生戒 / ジャイナ教在家信者 / ジャイナ教 / 不殺生 / 在家信者 |
研究開始時の研究の概要 |
ジャイナ教には、在家信者の行動規範を記したシュラーヴァカ・アーチャーラ文献と呼ばれる文献が多数残されており、それらにおいては「生き物を傷付けてはならない」という不殺生戒を中心とした、在家信者の守るべき戒めが詳しく論じられている。 本研究では、このシュラーヴァカ・アーチャーラ文献に見られる不殺生戒に関する記述を網羅的に解読・分析したうえで、ヒンドゥー教や仏教における不殺生戒との比較も行い、さらには死生学的・応用倫理学的な視点からも分析することによって、ジャイナ教在家信者の不殺生戒の全容を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では,ジャイナ教在家信者の不殺生戒の総合的解明を目的として,ジャイナ教在家信者の行動規範を記した「シュラーヴァカ・アーチャーラ文献」と呼ばれる文献に見られる不殺生戒に関する記述を網羅的に解読・分析した.これにより,ジャイナ教在家信者の行動規範における不殺生戒の位置付けを明らかにすると同時に,不殺生戒の具体的な内容を明らかにした.また,ヒンドゥー教や仏教の不殺生戒などとの比較も行うことで,インドの土着宗教に共通の要素を明らかにし,ジャイナ教の独自性を浮き彫りにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不殺生戒は,2000年以上前からインドの宗教に共通して見られるものであり,それを徹底してきたジャイナ教の思想を解明することは,仏教やヒンドゥー教の思想の解明にも資するという点に学術的意義がある.また,動物倫理や環境倫理といった分野が注目を浴び,持続可能な社会の実現が求められる現代においては,ジャイナ教徒の不殺生戒を中心に据えたミニマムな生活から多くのヒントを得られるという点に社会的意義があると考えられる.
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