研究課題/領域番号 |
19K12958
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 神戸大学 (2020-2021) 國學院大學 (2019) |
研究代表者 |
齋藤 公太 神戸大学, 人文学研究科, 講師 (40802773)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 政教分離 / 信教の自由 / 近代日本思想史 / 近代日本宗教史 / 国学 / 神道 / キリスト教 / 明治思想史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、明治期日本の人々が「政教分離」を理解する際に依拠していた基本的な解釈枠組みを、思想史的観点から国学・神道とキリスト教における「政教分離」解釈を比較することによって解明することを目標とする。主に第1年次では研究史整理と文献のリスト化を進め、第2年次では個々の人物の文献について考察を行い、第3年次で国学・神道とキリスト教に共通する「政教分離」の解釈枠組みを明らかにする予定である。
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研究成果の概要 |
本研究は、明治期日本の思想史において「政教分離」を理解する際の基本的な解釈枠組みがどのようなものであったかを、国学・神道とキリスト教における「政教分離」解釈を比較することによって解明することを目的とするものである。明治期の言説について研究を行なった結果、「国家(国民)の元気」や「正気」を盛んにするための「教」をめぐる言説が、政教分離や信教の自由を含む政治と宗教の関係を理解する際の基本的な解釈枠組みの一つとして機能していたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
明治期の政治と宗教の関係性を研究する際には制度的な関係に焦点が合わせられがちであるが、制度を生み出した人々がどのような知の枠組みに依拠していたかということも重要である。その点で、政教分離などの政治と宗教の関係をめぐる解釈枠組みを明らかにした本研究の成果は、近代日本の政教関係についての今後の研究に資するものと考えられる。また、政教分離や信教の自由についての理解がそれぞれの社会の歴史的文脈に左右されるものとすれば、明治期の解釈枠組みについての本研究の成果は現代の問題について考える上でも役立てられるだろう。
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