研究課題/領域番号 |
19K12961
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
大澤 耕史 中京大学, 教養教育研究院, 助教 (40730891)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ユダヤ教 / キリスト教 / シリア / アイデンティティー / ユダヤ人 / キリスト教徒 / 聖書解釈 / アイデンティティ― / 古代 |
研究開始時の研究の概要 |
現代社会では、「ユダヤ人」や「キリスト教徒」と言えばその内部の多様性が前提とされることが多い。その一方で、古代世界においてはその両者が比較的均一な存在であったかのように語られることが多い。本研究はその表層的な理解を越えて、古代世界の両共同体の構成員が残した文献に見られる自分たちの定義と他者観を分析する。それによって両共同体の根幹を成す要素、内部におけるその多様性、および両者が自他を分かつ基準を明らかにし、当時の両共同体ならびに社会全体における共同体意識への理解をより立体的なものとすることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、特に古代世界のユダヤ‐キリスト教関係において、両者が互いをどのような存在として定義し、描写してきたのかに着目して分析を進めてきた。主にコロナ禍の影響で当初の計画より分析範囲の縮小を余儀なくされたが、シリア教父と同時代のユダヤ人/ユダヤ教については集中的に取り組むことができた。明確な成果としては、例えばシリア教父が「ユダヤ人」に言及する際に、その「ユダヤ人」の定義や行動は著者であるキリスト教徒にとって都合のいいものであり、その境界は恣意的に変動しうるということである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
そもそも西方キリスト教に比べて扱われることの少ない東方キリスト教を中心的な題材として、その枠組みを疑うところからユダヤ教との比較を行うという点に新規性がある。またそれは本研究の成果を受けて改めて西方キリスト教にも投げかけてみるべき問いでもある。そして共同体の定義づけが時に任意に行われるという本研究の結論は、古代のみならず現代の人間関係も含め他の隣接分野にもそのまま適用可能な知見である。
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