研究課題/領域番号 |
19K12965
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01040:思想史関連
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研究機関 | 城西大学 (2020-2021) 一橋大学 (2019) |
研究代表者 |
淵田 仁 城西大学, 現代政策学部, 助教 (00770554)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 啓蒙思想 / 事実 / エビデンス / 歴史記述 / 科学史 / 歴女叙述 / 事実認識 / 経験論 / レトリック / 認識論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は18世紀フランス啓蒙期における経験主義の再解釈である。この目的を果たすために、本研究では当時のフランスの言説における「事実fait」という語の意味内容・認識論的地位を解明することを目指す。言い換えれば、当時の人々が何をもってある事象を事実とみなしたのかを明らかにすることを目指す。この研究を通じて、今日的な経験的・科学的姿勢が歴史的にいかに形成されたのかを解明することが可能となる。
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研究成果の概要 |
本研究では、ルソーとコンディヤックを中心に18世紀における「事実」概念の位相を検討した。経験論哲学から科学的実証主義へと素朴に進歩したという思想史観を再検討することが目的であったが、本研究を通じて、現代的なポスト・トゥルース的状況が18世紀においても確認できることが判明した。とりわけ、それは宗教的かつ文学的問題においてみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
事実をめぐる議論は、歴史修正主義や現代のエビデンス主義の隆盛という形で今日のポスト・トゥルース状況を形成する一要因となっている。そもそも事実が歴史的・思想的・社会的にどのように位置づけられてきたのかを検討することは非常に重要である。以上が本研究の社会的意義である。
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