研究課題/領域番号 |
19K12987
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
宍倉 正也 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 研究員 (90781766)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Karayuki-san / からゆきさん / 旅をする音楽 / 民族音楽学 / Transborder Humanity / 大正琴 / 戦前日本人移民 / 日本の植民地主義 / 海外に伝わる日本の歌 / 記憶の政治学 / オントロジー / 戦前の日本人移民 |
研究開始時の研究の概要 |
「からゆきさん」は、その娼婦としてのマイナスなイメージ、そして帝国日本時代の負の印象を大きく残すため、学問的な課題として、また語り継がれる物語として取り扱われる事はあまりなかった。本研究ではこの「記憶の政治学」を問題視し、いままであまり語られる事のなかった「からゆきさん」の様々な物語を「歌」を糸口に展開し、新しい「からゆきさん」の肖像、ライフストーリー、そして歴史解釈のあり方を提示する。
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研究成果の概要 |
研究成果としては、まず多くの国際学会での発表が挙げられる。本研究を始めた2019年以降、International Council for Traditions of Music and Danceでの4度の発表を始め、多くの学会で本研究に関する発表を行なった。また、本研究に関連して台南国立芸術大学、台湾国立師範大学、熊本大学を始め多くの研究機関から招待講演の依頼を受け、発表を行なった。また、本研究に関しての学術出版などもいくつか行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、娼婦として扱われることの多い「からゆきさん」の音楽的側面を描くことで、画期的な研究だと考えられる。これまでの「からゆきさん」研究や著作、芸術作品などでは、どうしてもこれらの女性をマイナスなイメージで捉えることが多かった。本研究は、もちろんそのような「からゆきさん」の側面を否定するわけではないが、「からゆきさん」をより大きなイメージで捉えることの重要性を主張できたと思う。コロナの影響で、本研究は大きな困難に直面したが、これを次のTransborder Humanityの研究へと繋げたことは大きな成果であった。
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