研究課題/領域番号 |
19K12995
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 武蔵野音楽大学 |
研究代表者 |
阪田 玉藻 (永井玉藻 / 永井 玉藻) 武蔵野音楽大学, 音楽学部, 講師 (80836940)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バレエ / パリ・オペラ座 / 伴奏者 / 歴史 / フランス / 芸術文化 / 19世紀 / 演奏者 / 音楽社会学 / 表象文化論 / 社会的地位 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、19世紀初頭から20世紀半ばまでのパリ・オペラ座におけるバレエの稽古伴奏者のデータベース構築と、構築したデータの分析を通したバレエ伴奏者の職務に関する条件、および伴奏を行う楽器や人物が変化した過程とその諸要因の解明を目的とする。 そこで、当該の期間にオペラ座でバレエの稽古伴奏に従事した人物の雇用契約書や給与の支払い記録、および伴奏者用譜面の精査を通して、バレエ伴奏者という職業の歴史的背景を明らかにし、業務内容などに関する変遷が当該時期のフランスにおけるバレエ音楽のあり方とどのように関連し影響を受けたのか、音楽社会史および美学的文脈に位置付ける。
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研究成果の概要 |
本研究では、1807年から1939年までの1世紀以上にわたる期間に、パリ・オぺラ座でバレエの稽古伴奏に従事した人物の詳細と、その分析を通して、バレエ伴奏者の業務内容に関する変遷の過程と、その変遷に関わ る社会的・美学的要因を解明することを目的とした。 今回の研究成果としては、論文を3本、学会口頭発表を2回行い、研究の総括として単著を1冊上梓した。この単著については、新聞を含むメディア報道が6本あり、発売4ヶ月で重版が決定した。また、ウェブメディアで課題に関連する連載を2021年から行なっている(現在までに連載回数24回)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は、従来の芸術学研究の枠組みを大きく超えた学際的な視点から、これまでは研究対象として周縁的な位置付けにあった劇場の「裏方」に着目した点と、その「裏方」に属するバレエ伴奏者の歴史を明らかにした点に、最大の学術的意義があるといえる。また、研究の総括として上梓した単著は、音楽・舞踊芸術分野のみならず、フランス文学や社会学など他分野の研究者、また一般の読者を含む幅広い層から支持を得ており、発売開始から4ヶ月で重版が決定した。
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