研究課題/領域番号 |
19K12996
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01060:美術史関連
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研究機関 | 大妻女子大学 (2021-2022) 東京藝術大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
岩谷 秋美 大妻女子大学, 比較文化学部, 准教授 (10735541)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ゴシック / ゴシック大聖堂 / ドイツ / ゴシック建築 / ニュルンベルク / 大聖堂 / ハプスブルク / 彫刻 / 王朝 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ドイツ・ゴシック(ここでは、神聖ローマ帝国の文化圏における14~16世紀の芸術を指す言葉として用いる)の多様性を評価すべく、その多様性をもたらした原動力と予想される王権表象(ここでは、君主の権威を示すための芸術的表現を指す言葉として用いる)に着目するものである。王権表象という動機の下、建築だけでなく、彫刻や絵画を含め、貪欲なまでに多様な表現を追求してきた情熱こそが、ドイツ・ゴシックの本質であるとの仮説を立て、本研究ではこの仮説を検証してゆく。
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研究成果の概要 |
本研究は、ドイツ・オーストリアにおいて14~15世紀に開花したゴシック芸術を、神聖ローマ帝国皇帝などの王権の観点から考察するものである。本研究では、聖堂建築を中心に、付属彫刻やステンドグラスなどの絵画を含めて総合的に検討し、王権表象の伝統的な側面と革新的な側面を指摘した。あわせて、ゴシック発祥の地であるフランスからの影響とその改変の経緯を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フランスで12世紀に誕生したゴシックは、やがてドイツへも広まった。しかしドイツ・ゴシックはフランスのそれとは異なり、古い時代の特徴が色濃く残り続け、また形式や装飾形態も多彩であったため、これまで低評価に甘んじてきた。こうした状況に対して本研究は、王権表象を切り口としてドイツ・ゴシックの展開を考察し、その多様化する過程を明らかにすることで、ドイツ・ゴシックの再評価を試みた。
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