研究課題/領域番号 |
19K13030
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
吉田 大海 近畿大学, 工学部, 講師 (80637398)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 立体感 / ステレオ画像 / VR / 鉛筆画 / 視差 / 評価法 / 画風変換 / 視差画像 / レンダリング / 立体視 / 非写実的レンダリング / 鉛筆画風変換 / 画像処理 |
研究開始時の研究の概要 |
実写動画を対象とした鉛筆画風動画の作成に必要となる諸技術の開発を行う。 特に、VRでの利用や動画化を考慮して研究を遂行する。鉛筆画は線分表現が重要であり、その質感を維持しながら動画化、立体化を行う際には多くの課題を克服する必要がある。 具体的には、鉛筆画を動画化した際に生じるシャワードア効果、ちらつきである。前者は動画を注視するとテクスチャ領域に違和感があり、後者は動画の注視そのものが不快となるような点滅を与える。鉛筆画の立体化においては、視差画像を合成する際に生じる線分の重なり方が重要となる。本研究では、これらの課題を克服するための研究を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では『VR立体鉛筆画』作成のための主要な画像処理技術を開発した。本技術は当初の目標通り、スマートフォンと安価なVRゴーグルがあれば簡単に体験できるコンテンツとなった。また研究の過程で、ステレオ画像を画像処理する際の重要な知見を多く獲得し、最終的には画像処理されたステレオ画像の『立体感』『不快感』を数値的に評価できる手法も開発できた。また、これらの研究成果を広く周知・還元するため、学術論文と商業誌への投稿・掲載を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スマートフォンやVRゴーグルの普及に伴って、ステレオ画像は以前に比べて身近な存在となった。今後、ステレオ画像は一部の専門家に限らず、多くの人にとって画像加工アプリの対象や、ソーシャルネットワークサービス等を通じた手軽なVR体験として発信対象になっていくものと考えられる。本研究で得られた学術的知見は、これらの動きを活性化する役割を担えると考えられる。とくに、最終年度に得られた成果『画像処理されたステレオ画像の立体感・不快感を数値評価する手法』は、国際的に見ても新規的な手法であり、ステレオ画像を画像処理する際に一つの明確な指針を提示できる成果となった。
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