研究課題/領域番号 |
19K13041
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分01070:芸術実践論関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
河原 大輔 同志社大学, グローバル・コミュニケーション学部, 准教授 (20724024)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | アメリカ映画 / 映画産業 / ハリウッド / ハリウッド映画 / 映画製作 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、1990年代以降、米国映画製作において主流化した「ランナウェイ・プロダクション」(大手映画スタジオが製作工程の一部を国外に外部委託する行為)を主要な考察対象とする。ランナウェイ・プロダクションの事業計画、収益構造、海外自治体の製作誘致戦略、米国内映画産業の雇用環境等への影響を分析することで、グローバル状況下におけるアメリカ映画製作の規範的形態を明らかにするとともに、そこから派生する政治経済的諸問題を批判的に考察したい。
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研究成果の概要 |
本研究では、現代アメリカ映画産業における製作拠点の海外移転をめぐる政治経済を批判的に考察することを目的とした。具体的には、米国の大手映画スタジオが製作工程の一部を海外にアウトソーシングする「ランナウェイ・プロダクション」に焦点を当てた。ランナウェイ・プロダクションの増加が、大手スタジオの事業計画、利益構造、海外自治体の製作誘致戦略、そして米国映画産業内の雇用環境にどのような影響を与えたかを分析することで、このプロジェクトは、グローバルな文脈における米国映画制作の規範的形態を明らかにし、これらの形態から派生する政治的・経済的問題を批判的に検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで十分に検討がなされてこなかったアメリカ映画産業における製作拠点の海外移転をめぐる諸問題をめぐる論争の検討を通じて、映画製作工程の海外委託が合衆国内の映画産業ならびに委託先のローカル産業に与えた影響を一定程度明らかにすることができた。コロナ禍やその後の物価高騰などにより、計画していた海外資料調査を実施することができず、研究期間を通じて多くの困難と計画変更を余儀なくされたが、学術資料データベースを活用しながら、映画製作をめぐる力関係の変容、産業従事者間の利害衝突の争点ならびに映画産業における創造労働をめぐる論争の対立軸を明確化することができた。
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