研究課題/領域番号 |
19K13052
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2020-2022) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
猪瀬 千尋 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (10723653)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 中世文学 / 儀礼 / 芸能史 / 音楽史 / 雅楽 / 儀礼学 / 唱導 / 今様 / 歌謡 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は「音楽はどこまで復元可能なのか」「音楽を音楽たらしめる要素とは何か」という問題を明らかにし、「音楽儀礼学」という新たな学問的枠組を構築・実践しようとするものである。国内諸寺院、諸文庫および海外諸機関に所蔵される文献の調査読解を通し、中世日本音楽の様相を明らかにする。その上で文献読解に基づく形で音楽を復元し、儀礼としての再現上演を目指す。
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研究成果の概要 |
音楽儀礼に関わるテクストの読解を通し、儀礼における人の動きなどの実態解明、儀礼で行われる音楽の様相、それら音楽が持つ思想的役割などを明らかとし、日本文学、日本史、宗教史など、諸分野をまたぐ儀礼研究に一定の方向性を示した。 さらに儀礼における音楽を記した古典作品について詳しく読むことで、『古今著聞集』や『続古事談』などに見える、従来は文学的要素に乏しいと思われていたいくつかの説話について、新たな読みを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、諸資料を読解し、時代に即した「読み」を提示する、日本文学における一般的な方法ではあるが、扱うテクストは次第や式、唱導資料、従来扱われてこなかったもの、または文学と見なされてこなかったものであり、かかるテクストに新たな価値付けを行った点に、学術的意義が存在する。同時にそれは、新たな古典の読みの可能性を提示するものであり、一定の社会的意義を有するものである。
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