研究課題/領域番号 |
19K13091
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02020:中国文学関連
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研究機関 | 東北学院大学 (2020-2022) 立命館大学 (2019) |
研究代表者 |
城山 拓也 東北学院大学, 教養学部, 准教授 (60749109)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 中国漫画 / 葉浅予 / 日中戦争 / プロパガンダ / 1940年代 / 中国美術 / 漫画 / モダニズム / 中国近代美術 / 中国 / メディア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、中国の画家、葉浅予の1940年代の創作活動への再評価を通じて、中国近代美術における漫画の役割を明らかにするものである。特に、彼が当時の新聞、雑誌で発表した作品を発掘、整理し、人的交流、および作品創作について検討を進める。また、中国貴州、インド、それにアメリカなどで制作したスケッチを対象に、その制作時期、場所などを特定し、作品の備える歴史的意味について考察する。1940年代における葉浅予個人の動向に注目し、漫画史と美術史の乖離を、実証的な側面から補完することを目標とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、中国の画家・葉浅予(1907~1995)の1940年代の創作活動を取り上げ、一次資料の収集、整理、および作品分析を行った。特に、葉浅予の代表作であるコミック・ストリップ「王先生」シリーズ、およびスケッチ「旅行漫画」に着目し、中国における「漫画」の独自性について再評価している。本研究により、中国近代美術史における「漫画」の誕生と隆盛、および変容の様相を、実証性を伴いながら明確にすることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、広く1920-50年代の葉浅予の創作に着目し、一次資料の収集・整理を通じて考察を進めた。毎年の研究成果は、研究報告や学術論文の形で発表している。また、研究書『中国漫画のモダニズム――葉浅予と王先生の物語』を刊行し、日本のアカデミズムにおける中国漫画研究の下地を作ることもできた。本課題の成果は、美術研究のみならず、中国近現代文学研究、および日本の漫画(マンガ)研究にも、大きな刺激を与えるであろうと思われる。
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