研究課題/領域番号 |
19K13121
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02030:英文学および英語圏文学関連
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研究機関 | 京都華頂大学 (2020-2022) 仁愛大学 (2019) |
研究代表者 |
柿本 真代 京都華頂大学, 現代家政学部現代家政学科, 准教授 (40759081)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 昔話 / 翻案 / 絵本 / 映画 / 翻訳 / ジェンダー / 家族 / 再話 / ディズニー |
研究開始時の研究の概要 |
今日、昔話は絵本を介して子どもたちに伝えられることが多いが、中でもディズニーによる再話は日本の昔話絵本の表現や物語理解に大きな影響を与えている。本研究では、日本における昔話の伝承や絵本がディズニー作品の流入によってどのように変容し、今日に至ったのかという歴史的経緯を解明することを目的に、1930年代以降、それぞれの作品がどのように翻訳・絵本化され、評価されてきたのかを検討する。具体的には以下の4点を明らかにする。 ①アメリカでのディズニー映画の絵本化とその社会的評価 ②日本におけるディズニー絵本の受容と展開 ③日本におけるディズニー作品(映画・絵本)に対する評価とその変遷 ④日本における昔話絵本の変遷
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研究実績の概要 |
本研究は、日本における外国童話や昔話が英米の絵本やアニメーションの流入によってどのように変容し、今日に至ったのか、また日本化の特徴とはどのようなものかを歴史的に解明することを目的にしたものである。 本研究の計画は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、海外渡航ならびに国内研究機関・他大学図書館への立ち入りが難しくなったため大きく変更することになり、当初予定していたアメリカでの調査および国内機関での雑誌の網羅的調査は断念することとなった。しかし2022年度は学外者立ち入り可能となった国内研究機関も増えたため、研究計画を再度変更し国立国会図書館や白百合女子大学での調査を再開した。また、明治学院大学図書館で管理されている戦後の映画パンフレット等のコレクションも整理・撮影を開始した。これらの調査の結果、ディズニーアニメーションに関する絵本の展開や、映画公開前の物語の流入状況、『キネマ旬報』など映画関係の雑誌での評価などが明らかになりつつある。2023年度はa Little Golden Bookシリーズの調査・収集を行い、これまでの研究成果をまとめる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は予定していた基礎的資料の収集を実施することができたものの、新たに映画パンフレットのコレクションの整理・調査に着手したため、成果を論文や発表にまとめることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度はオーテピア高知図書館でa Little Golden Bookシリーズの絵本をまとめて収集する。また、これまで収集してきた史料をもとに論文をまとめる予定である。
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