研究課題/領域番号 |
19K13155
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 (2022) 実践女子大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
三好 伸芳 武蔵野大学, 文学部, 講師 (90824300)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日本語 / 意味論 / 名詞句 / 指示性 / 内包性 / 述語の語彙的意味 / 連体修飾 / テンス / 名詞句の指示性 / 連体修飾構造 / 名詞句の意味論 / 固有名詞 / 叙述名詞句 / 直喩表現 / 形容詞述語 / 述語の意味論 / 述語 / 複文 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、事態の描写である述語(形容詞や動詞など)と事物の呼称である名詞の性質、およびそれらの相互作用の解明を目指す研究である。英語のように「a(n)/the」といった冠詞が存在しない日本語のような言語においては、名詞は文中の述語との関係の中で解釈が決定されると考えざるをえない。そのような述語と名詞の相互作用を分析することにより、日本語が事物や事態、および世界そのものをどのように把握する言語であるのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、日本語の名詞句や時に関わる表現(時制)について、述語との相関関係から解明しようと試みたものである。例えば、「大学生に{話しかけた/憧れている}」のような例を見ると、述語「話しかける/憧れる」の意味的性質に応じて「大学生」という名詞句が特定的なのか不特定的なのかが異なっていることが分かる。本研究の成果により、このような述語の意味的性質は、名詞を修飾する構造や埋め込み文の時制的な解釈とも密接な関係があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本語の名詞句の研究については、これまでコピュラ文(「AはBだ」のような文)や存在文(「Aがいる」のような文)といった特定の環境を問題にした分析がなされてきた。本研究は、先行研究の分析を発展させ、さまざまな語彙的意味を持つ述語を対象として名詞句の解釈との相関関係を体系化した点に意義がある。その結果、これまでに指摘のなかった、述語と埋め込み構造やその時制解釈に新たな分析の観点をもたらした点においても、学術的な貢献が認められると考える。
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