研究課題/領域番号 |
19K13163
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
角 悠介 神戸市外国語大学, 外国学研究所, 客員研究員 (50837341)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 方言記述 / 言語接触 / 言語資料 / 借用語 / ベラルーシ語 / 調査地選定 / ロマニ語 / ロマ(ジプシー) / ベラルーシ / 記述言語学 / 方言学 |
研究開始時の研究の概要 |
かつて放浪生活をしていた少数民族ロマ(=ジプシー)の言語である「ロマニ語」は国や地方によって様々な方言に分かれている。各国で話されているロマニ語方言は大よそ判明しているが、このうち、特に「ベラルーシ共和国」で現在話されているロマニ語方言については、その国の閉鎖的な政治体制も相まって殆ど研究がなされていない状況にある。そこで、研究者がベラルーシへ直接赴き、話されている方言の一つを現地調査に基づいて記述・分析するのが本研究である。
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研究成果の概要 |
本研究では政治的理由により情報の少ないベラルーシ共和国において、フィールドワークを通じ今現在話されているロマ民族(ジプシー)の方言の一つを記述し、そこにベラルーシ語の部分的影響を発見した。研究の成果の一部をルーマニアにおける国際学会で発表し、その内容をまとめ国際学会誌に掲載した。ベラルーシのロマニ語方言に関する言語資料は数が少なく、よって学会誌に掲載された「不思議の国のアリス」の一部のベラルーシ・ロマニ語方言訳とその分析は後世のロマニ語の比較研究において重要な比較研究資料となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ベラルーシ共和国は政治的理由により研究者が足を踏み入れるのが難しく、そこで生活する少数ロマ民族の言語についての資料は極端に少ない。その国に於いて、フィールドワークを通じてロマにインタビューを行い、実際に話されているロマニ語を部分的に記述し、それを国際学会誌に言語資料として掲載できたことの意義は大きい。
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