研究課題/領域番号 |
19K13167
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
堤 智昭 筑波大学, 人文社会系, 助教 (80759035)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 訓点資料 / 漢文訓読 / ヲコト点 / 構造化記述方式 / デジタルアーカイブ / 人文情報学 / 日本語史 / 国語学 / データベース / 文理融合型研究 / デジタル・アーカイブ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、訓点資料と呼ばれる古典籍を対象とし、情報工学的アプローチから訓点の特性を明らかにするものである。本研究では、訓点の中でも平安・鎌倉時代に広く使われたヲコト点を対象として、以下を行う。(1)実在する訓点資料から帰納した点図の電子化、(2)点図と関連する書誌情報を連携するためのデータベース基盤の整備、(3)訓点研究者が作成した点図を公開・共有するためのプラットフォームの整備。これらを行うことで、訓点研究を行う研究者間でコンピュータを用いた情報共有を容易にし、情報工学分野から訓点研究の推進に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究は訓点資料と呼ばれる古典籍を対象とし、情報工学的アプローチから訓点の特性を明らかにするものである。訓点資料に関わる研究成果をコンピュータを用いて扱えるようにすることで、従来の人手では行うことが難しかった総当りでの検索・比較など、訓点に関する新しい研究方法が可能となった。具体的な成果として、(1)実在する訓点資料から帰納した点図の電子化(2)点図と関連する書誌情報を連携するためのデータベース基盤の整備(3)訓点に関する比較研究の効率化、を実現しコンピュータを利用した訓点研究の促進に貢献できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本を始め東アジア諸国の歴史を研究するためには、かつての共通書記言語である漢字で書かれた漢文資料の研究が重要である。本研究では、かつての日本人が漢文を日本語で理解するために書き入れた記号である訓点を、コンピュータ上で扱えるようにするものである。それによって、従来は人の手でしかできなかった歴史的資料に記載された訓点の解析に、コンピュータ技術を活用できるようになった。訓点資料を用いた研究が効率的に行えるようになり、歴史学・文学・言語学などの分野で新しい発見に繋がる、基礎的な研究としての学術的意義がある。
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