研究課題/領域番号 |
19K13169
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
篠原 靖明 早稲田大学, 商学学術院, 准教授 (10732737)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 音声知覚 / 音素 / ミスマッチ陰性電位 / 弁別 / 音素認識 / 事象関連電位(ERP) / ミスマッチ陰性電位(MMN) / ミスマッチ陰性電位(MMN) / 事象関連電位(ERP) / ミスマッチ陰性電位(MMN) |
研究開始時の研究の概要 |
脳が言語音をどのように認知するかという問いに関して、これまで数十年に渡り多くの研究がなされてきた。その中で、ヒトが言語音を認知する際、音響、音声、音韻といった知覚の段階が存在するといわれてきた。本研究では、行動実験と脳波計測実験の両面から、この音声と音韻の知覚段階の違いとその境界について調査する。また、これまでの研究で使われてきた実験方法の妥当性も検証する。
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研究成果の概要 |
本研究は、ヒトが子音や母音等の「音素」の変化を知覚した時と、同一音素内の「音声」の変化を知覚した時で、脳波にどのような差が生じるのか、2種のパラダイムを用いて調査した。その結果、先行研究で検証された通り「音素」の変化を知覚した時の方が「音声」の変化を知覚した時より、ミスマッチ陰性電位の振幅が大きいことがわかった。また、より複雑なパラダイムを使用すると、神経弁別反応が誘発されるまでにより長い時間がかかることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、ヒトが言語音を知覚するその過程において、脳がどのような処理を行っているのか、その手がかりを示したことにある。先行研究において、ミスマッチ陰性電位を誘発させる刺激音の提示方法として主に2種類のパラダイムが存在するが、本研究ではそれぞれのパラダイム下で脳がどのような反応を示すか調査した。これまで比較検証がされていなかった各パラダイム下における脳反応が明確化されたことで、今後の研究手法の発展に貢献する。
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