研究課題/領域番号 |
19K13187
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
鈴木 史己 南山大学, 外国語学部, 准教授 (20803886)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 言語地理学 / 漢語方言 / 漢語語彙史 |
研究開始時の研究の概要 |
現代漢語方言の広域語形分布地図と、高精細度の狭域詳細地図を作成・分析し、史的文献調査とつきあわせることで、漢語常用語彙の変遷過程及びそのメカニズムを明らかにすることを目的とする。長江下流域で方言差が大きくあらわれる「顔」「(背が)高い・低い」「拾う」などの8項目を手がかりに研究を推進し、漢語常用語彙史の解明を目指すとともに、長江下流域が漢語方言史・漢語語彙史において果たす役割についても考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は、中国語の常用語彙の歴史を明らかにするために、まず現代中国語方言の広域語形分布地図と狭域詳細地図を作成し、言語地理学的手法で分析する。続いて、史的文献資料を使った分析とつきあわせることで、より精度の高い言語変化のメカニズムを提示し、漢語語彙史の全貌の解明を目指すものである。研究期間中に8項目の常用語彙を分析し、言語地理学的研究のサンプルを増やすとともに、長江下流域の方言の特質について分析を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国語語彙の歴史研究に、現代方言の語形分布地図を作成・分析する言語地理学的手法でアプローチしたこと、また、広域地図と狭域詳細地図を組み合わせてより緻密に地理分布を解釈したことに本研究の特徴がある。類似する分布傾向をみせる項目を選んで分析したことで、分布類型の平行例を蓄積することができた一方で、その多様性についても新たな知見が得られたことに学術的意義が認められる。
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