研究課題/領域番号 |
19K13203
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02070:日本語学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
林 直樹 日本大学, 経済学部, 講師 (70707869)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | アクセント / 首都圏東部域 / あいまいアクセント / 埼玉特殊アクセント / 音響的特徴 / 発話調査 / 聞き取り調査 / Web調査 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、東京東北部(江戸川区・葛飾区・足立区)や埼玉東部・千葉西部といった首都圏東部域に広くみられる「あいまいアクセント」の実態を、発話調査・聞き取り調査に基づき明らかにすることを目的としている。 この「あいまいアクセント」には、発話する度にアクセントがゆれる、話者の発話が聞き取りにくい、話者自身でもどのような発話をしたのかよく認識していない、といった「あいまい性」がみられると指摘されてきた。 本研究では複数の調査を実施し、アクセントの「あいまい性」を多角的に明らかにすることを試み、「明瞭アクセント」との比較からアクセントの「あいまい性」と「明瞭性」の関係性についても考察を加えていく。
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研究成果の概要 |
本研究は,これまで「あいまいアクセント」と指摘されてきた首都圏東部域を主たる対象とし,複数の調査を組み合わせることにより多角的にその実態を明らかにしようとするものである。 Webを介した音声提調査を行った結果,下降幅・相対ピーク位置という二つの特徴がアクセントの自然さや弁別に相互に影響を及ぼすことがわかった。また,多変量解析を用いた話者分類により,微細な特徴の違いを聞き取るタイプと,大きな違いを聞き取るタイプが抽出された。このことは先行研究においてもはっきりとは指摘されておらず,首都圏におけるアクセントの聞き取り傾向にも多様性があることを示唆するものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義は,1) 対面調査が困難な時期において,Webを介した音声提示調査という比較的新しい調査方法を実施し,その方法を詳細に記述したこと,2) 首都圏におけるアクセントの聞き取り傾向の多様性と,その特徴を明らかにしたこと,以上2点にまとめられる。
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