研究課題/領域番号 |
19K13222
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02080:英語学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
三浦 あゆみ 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 准教授 (00706830)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 中英語 / ラテン語 / 翻訳 / 言語接触 / An Alphabet of Tales / 語彙 / 文法 / 非人称動詞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、15世紀にラテン語から英訳されたAn Alphabet of Talesにおける語彙や文法が原典での語彙や文法にどのような影響を受けているのかを、両者の詳細な比較・分析を通して実証的に調査する。本研究を通して、いまだデータの少ない15世紀イングランドにおけるラテン語の受容の一端を明らかにしつつ、中英語期における言語接触に関する最新の学説を検証し、新たな見解をもたらすことも目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、15世紀初頭にラテン語から英訳されたAn Alphabet of Talesにおける語彙や文法がどの程度原典の影響を受けているのかという、一次資料の入手が困難なために長らく行われなかった課題に挑んだ。ラテン語原典との照合作業から得られた実証的なデータを元に、3年間の研究作業を通して、従来ラテン語の影響を指摘されていた語彙や文法の実態を検証したところ、本作品で初出の語彙や生起頻度の低い一連の文法項目および一部の非人称動詞の用法は、先行研究で言われているようなラテン語原典を忠実に訳した結果とは言いがたいことを発見し、当時のイングランド北部におけるラテン語の受容の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、(1) 一次資料であるラテン語原典のエディションが容易に入手できないがゆえに長年行われてこなかった、An Alphabet of Talesとラテン語原典における語彙・文法を詳細に比較調査したこと、(2) 先行研究では本作はラテン語原典の忠実な訳だと言われているが、それに反する多くの事例を提示し、本作の翻訳のスタイルやラテン語からの翻訳に基づく語彙・文法について、先行研究での見解を問い直したこと、結果 (3) いまだ研究量の少ない15世紀初頭のイングランドにおけるラテン語の受容の一端を明らかにしつつ、翻訳作品の言語の研究と言語接触の研究の連携を計ったことに学術的意義があると考える。
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