研究課題/領域番号 |
19K13241
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
釜田 友里江 神田外語大学, グローバル・リベラルアーツ学部, 講師 (00807167)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 共感的な反応 / ネガティブな経験 / 日本語会話 / 自己卑下 / 愚痴 / それな / 日本語母語話者の会話 / 日本語母語話者と日本語学習者の会話 / 共感的反応 / 経験の語り / 日本語学習者 / 会話分析 / ネガティブな経験の語り |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、日本語会話の構造を共感的な反応から解明し、日本語学習者が円滑にコミュニケーションを行えるためのモデル会話を開発することである。 日本語会話の構造を解明する際に、ネガティブな経験の語りを対象とする。ネガティブな経験を語ることは、表面的には望ましくない経験をしたと語っているようにみえるが、語り手の意図や目的、語り手が聞き手に期待する反応が異なる。聞き手に認めてもらえるように語り手が語る際の会話の組み立て方を、聞き手の共感的な反応の観点から明らかにし、そのモデル会話を開発する。
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研究成果の概要 |
本研究はネガティブな経験に対する共感的な反応の特徴を語り手の経験の語り方と聞き手の共感的な反応の観点から明らかにすることを試みた。2019年・2020年に日本語話者の会話データ(国内)と日本語話者と日本語学習者の会話データ(国内外)、2021年に日本語話者と日本語学習者の会話データ(国内)を収録した。収集した会話データを分析し、日本語学習者が円滑にコミュニケーションを行えるためのモデル会話の開発に役立てるための研究を行った。会話を分析した結果、自己卑下が長引くことを阻止しようとする共感的な反応や愚痴の継続を促す共感的な反応がみられた。また「それな」という表現で愚痴に反応を示す方法も観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は日本語会話データを収集し、日本語会話の構造を共感的な反応から解明したものである。具体的にはネガティブな経験の語りに対する共感的な反応の特徴をみた。これにより、円滑にコミュニケーションを行うための共感の仕方を明らかにした。本研究で得られた結果は、会話相手の語りを尊重しながら相手に寄り添う方法であるため、日本語学習者だけでなく、日本語母語話者への貢献にも繋がる。この知見を活かし、相手に寄り添うことが求められる介護現場での外国人介護職員と利用者、外国人介護職員と日本人介護職員などのコミュニケーションにおける誤解の回避などに役立てることを目指す。
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