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地方大学における留学生の就職支援のためのキャリア理論研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K13252
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02090:日本語教育関連
研究機関周南公立大学

研究代表者

山本 晋也  周南公立大学, 経済学部, 准教授 (20710742)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワードトランジション(転機) / 主観的キャリア / 留学生の就職 / 全人的成長の実感 / キャリア形成 / 転機 / トランジション / 外国人留学生 / 就職 / キャリア・ストーリー / 複線径路等至性アプローチ / キャリア形成プロセス / 個人の経験と内的変容 / キャリア形成プロセスの言語化 / 経験の意味づけと更新 / 留学生教育 / 日本語教育 / 留学生のキャリア / 地方大学
研究開始時の研究の概要

本研究は、地方大学に留学した私費外国人留学生のキャリア形成の過程を明らかにすべく、彼(女)らの「日本国内での就職に至るまでの経験と変容」に焦点を当て、調査・分析を行うものである。本研究では、3年間の研究期間において、まず留学生の「就職」や「キャリア」に関する各種統計資料の分析、先行研究調査を実施する。次に、約30名の留学生を対象とした複数回のインタビュー調査を実施し、結果の分析と考察を行う。以上の成果に基づき、日本国内での「就職」に至る留学生の意識形成の過程を明らかにすることで、留学生を受け入れる大学・企業・地域などの社会に広く共有可能な留学生のキャリア理論の構築を目指す。

研究成果の概要

本研究の目的は、地方大学に留学した外国人留学生を対象に、大学入学から卒業後の日本国内での就職に至るまでの主観的キャリア形成の過程について明らかにすることである。そのために、大学在籍中に内定を獲得した留学生約20名を対象とした複数回のインタビュー調査を実施した。その結果、内定獲得に至る留学生の多くがキャリアのトランジション(転機)を経験していること、また、トランジションの過程で生じる困難や葛藤を乗り越えた経験が、日本語能力の伸長を含む全人的成長をもたらしていることを明らかにした。これらの経験が「日本での就職」という選択を後押しし、また、実現の支えとなっていることを示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、留学生のキャリア形成という主題に関して、従来主流であった就労場面における言語・文化の獲得モデルではない、新しいトランジション・モデルを提示した点にある。加えて、本研究の発展的成果として、「自身のキャリア形成プロセスを言語化する」ことを目的とした日本語教育実践を行い、その事例と意義を示した点が挙げられる。具体的な教育実践の内実を示した点は、日本語教育への研究的・実践的貢献として大きな意義があると考えられる。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2024 2023 2022 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 外国人散住地域における外国人住民対応ローカル・ガバナンス構造の検討 : ライフキャリア形成を支える地域日本語教育の視点から2023

    • 著者名/発表者名
      家根橋伸子・山本晋也
    • 雑誌名

      日本語教育

      巻: 185 ページ: 109-124

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「留学生はいかに自身のキャリアを形成していくのか―留学・兵役・就職を経験した韓国人留学生の事例から―」2020

    • 著者名/発表者名
      山本晋也
    • 雑誌名

      日本語教育研究

      巻: 51 ページ: 133-148

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 留学生はいかに自身のキャリアを形成していくのか-留学・兵役・就職を経験した韓国人留学生の事例から-2020

    • 著者名/発表者名
      山本晋也
    • 雑誌名

      日本語教育研究

      巻: 51

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 留学生のキャリア形成プロセスとは何か―TEM及びTLMGによる可視化を通じて―2019

    • 著者名/発表者名
      山本晋也
    • 雑誌名

      早稲田日本語教育学

      巻: 27

    • NAID

      120006775769

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 大学で学ぶ留学生のキャリアの転機とは何か―日本での「留学」「就職」をめぐる語りから―2024

    • 著者名/発表者名
      山本晋也
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会(第10回年次大会)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] ローカル・ガバナンスの視点から捉える地域日本語教育の役割 ―多様な「声」を拾い,形にすること ―2023

    • 著者名/発表者名
      山本晋也・小口悠紀子
    • 学会等名
      日本語教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 地域日本語ボランティア」の声を聴く―外国人住民と地域をつなぐ人・活動としての再評価をめざして―2023

    • 著者名/発表者名
      家根橋伸子・山本晋也・小口悠紀子・ 帖佐幸樹
    • 学会等名
      豪州日本研究学会研究大会 ・国際繋生語大会 (SAA-ICNTJ2023)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 日本の地方在住外国人母親の「子供のことばと教育」に対する意識-intersectionalityと母親のための学習支援2022

    • 著者名/発表者名
      家根橋伸子・山本晋也
    • 学会等名
      プリンストン日本語教育フォーラム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] ローカル・ガバナンス構造から見た散住地域外国人住民のライフキャリア形成と日本語教育―X 市におけるフィールド調査から―2022

    • 著者名/発表者名
      家根橋伸子・山本晋也
    • 学会等名
      2022年度日本語教育学会春季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 「地域日本語教育」の「地域」について考えてみませんか? ―視点を変えることで見えてくる多様な地域日本語教育のあり方―2022

    • 著者名/発表者名
      家根橋伸子・山本晋也・小口悠紀子・帖佐幸樹
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会 第9回年次大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 散住地域に暮らす外国人住民のライフキャリア意識とことばの支援の課題2022

    • 著者名/発表者名
      山本晋也・家根橋伸子
    • 学会等名
      言語文化教育研究学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 留学生のキャリア形成プロセスの言語化をめざす日本語教育実践の意義2020

    • 著者名/発表者名
      山本晋也
    • 学会等名
      早稲田日本語教育学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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